頭の良さとAIと人間 | 賢脳トピックス

「頭がいい」と一言でいっても、いろいろな頭の良さがあります。
IQが高いとか、学校の勉強で偏差値が高いとか、記憶力に優れているとか、いろいろあると思います。

頭がいいって何?

日本社会において、「頭がいい」人というと、一般的には、IQが高い人とか、偏差値が高い人とか、記憶力にすぐれちる人というイメージがあります。

実社会でいうと、学校の勉強ができる子、仕事をてきぱきとこなす人、1を聞いて10返してくれる部下といったところでしょうか。

コンピューターのような頭の良さは必要ない?

日本の場合は、受験制度もそうなのですが、子供のころから1つの答えを、正確かつ迅速に導き出せる子が「頭がいい子」であり、テストでも良い点をとれます。

たしかにこうした能力は、ないよりはあったほうがいいのでしょうが、コンピューター社会、記憶容量にしても、計算スピードにしても、人間がコンピューターに勝てるわけもなく、逆にそういったことはコンピューターに任せておけばいいのです。

人間ならではの能力

本当の意味で、頭がいい人というのは、相手の気持ちをくみとり、相手を思いやり、相手のニーズにこたえることができる人だと思います。

これは、コンピューターが苦手とする部分で、確かに表情を読み取るコンピューターなども出てきているようですが、所詮は人間が集めた膨大なデーターを、人間が作ったプログラムにあてはめて計算させています。

もちろん自分でデーターを学習していくAIなどもありますが、ファジーな部分はなかなかうまくいかないでしょう。

また、コンピューターのくせとして、というよりデジタルの世界では、なんでも白か黒か、0か1かで答えを出してしまいますが、答えを出さずに複数の選択肢をグレーゾーンとして、その濃淡はあるものの、頭の引き出しの中に抱えておける能力が、人間らしさかと思います。

グレーの濃淡を判断しながら、そのいろいろな選択肢を組み合わせたり、応用したりして、新しいものを作り出していけるのが、人間の脳力なのだと思います。

もちろん、コンピューターでも、デジタル式に信用度〇〇%というようなやり方で濃淡をつけることができるでしょうが、あらゆる状況の中で、不確定要素も加味しながら判断するというのは、なかなか難しいのではないかと思います。

AIというと、何かものすごいもののように、AI崇拝をする人もいますが、所詮は人間が莫大な量のデーターを入れ込み、人間がプログラムしたシミュレーションプログラムを迅速に計算しているのです。

従って、何から何までAIを信じ、盲心的にAIが出した結論だから正しいと判断していると間違うこともあるのです。

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