不可算名詞をどう見分けるか | 賢脳トピックス

英語の文法問題で、可算名詞か不可算名詞かを問う問題も出されます。

この単語だから可算名詞、この単語は不可算名詞となっていればいいのですが、意味によって可算名詞になったり不可算名詞になったりするので、非常にやっかいです。

可算・不可算の見分け方

私達が「形」か「材質」のどちらで認識しているのかを判断するとよく、「形」として認識できる名詞が「可算名詞」、「材質・性質」として認識できる名詞が「不可算名詞」といえます。

可算名詞は、これ以上バラバラにするとそれと呼べなくなる形をもつもの、不可算名詞は、いくらバラバラにしても「それ」と呼ぶことができ、どこを取っても同じという「同質性」があるものになります。

情報は量、知識は数、知恵は質

情報、知識、知恵は似たような言葉ですが、概念が微妙に違ってきます。

『情報』に関しては、情報量という言葉もありますし、情報の洪水といった言い回しもあり、量的な概念になります。

入ってくる情報は、種々雑多で、いちいち数えていられないということで、数えられない名詞、つまり不可算名詞として扱われます。

『知識』は、いろいろな情報を整理して、ある分野に限って体系化したものであることから、これを1つのまとまりと感じることができ、それ故に数えられるもの、つまり可算名詞としてとらえられることが多くなっています。

『知恵』は、知識を有効に活用することになるので、知恵は質的な言葉であり、抽象名詞ととらえることができるため、不可算名詞になります。

つまり、大雑把に言うと、情報(information)は量的な単語で不可算名詞、知識(knowledge)は数的な単語で可算名詞、知恵(wisdom)は質的な名詞ということから抽象名詞であるので不可算名詞となります。

informationは不可算名詞、knowledgeは可算名詞と決めつけられない

普通は、情報(information)は量的な単語で不可算名詞、知識(knowledge)は数的な単語で可算名詞となりますが、informationは不可算名詞、knowledgeは可算名詞とは限りません。

informationという単語でも、量的なイメージがない意味で使われている場合には、可算名詞としての扱いになります。

knowledgeという単語についても、数的なイメージでない意味で使われている場合には、不可算名詞としての扱いになります。

informationについては、情報という意味よりも、駅などの案内所という意味での information の場合は、普通名詞として可算名詞となり、不定冠詞などをつけることができます。

また略式起訴のように、抽象的であるけど、1件、2件と数えられるものや、起訴状のような普通名詞として使われる場合は、可算名詞扱いになります。

knowledgeの場合も、知識という意味で使われる場合は、可算名詞になりますが、認識という意味で使われる場合は、抽象的な意味になるので、不可算名詞の扱いになります。

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