明日テストだから一夜漬けで頑張らないと。
寝る時間どころか、休憩する時間すらもったいない
しかし、こんなふうにして勉強したとしても、いざ試験用紙を配られると、さっきまで覚えていたはず、あるいは覚えていたつもりになっていたことが頭から出てこずに、覚えた記憶はあるんだけど、思い出せないといった歯がゆい思いをした人も結構いるのではないでしょうか。
勉強するには限界がある
実は、テストの前の日に、一夜漬けで寝る間もおしみ、休憩もせずに勉強するほど効率が悪い勉強法はありません。
まず、これはよく言われることですが、記憶は夜寝ている間に定着します。
従って、覚えたいことを夜寝る前に覚えて、ぐっすり寝て、朝にもう一度復習するとうのが効率が良い学習法だと言われています。
しかし、一夜漬けだと、記憶したことを定着させることができず、フル回転して疲れた脳のまま、試験にのぞむことになってしまいます。
一夜漬けで夜眠らないで勉強するのは、効率が悪いということはわかりましたが、休憩をしないのはどうなのでしょうか。
例えば、2時間集中して勉強をやり続けたことで、寝る時間を多少捻出したとしても、休憩なしで長時間ぶっ続けで勉強するのは、実は効率が悪いのです。
一度に覚えられる量っていうのは決まっているの?
いいえ、覚えられる量は決まっていないのですが、集中できる時間に限界があるのです。
集中力は15分がポイント
集中力の波は15分周期で現れるという研究がありますが、小学校等の授業の時間単位が15分の倍数になっていたりするのも、この15分周期を意識しているのかもしれません。
勉強をしだすとすぐに疲れてしまったり、休みたくなってしまう人は、とりあえず15分は勉強するクセをつけると良いでしょう。
また、いやいや自分は15分なんかで集中力はなくならないよと自信がある人は、30分ぶっつづけて勉強すればいいでしょう。
30分で大丈夫なら、小学校の授業受験である45分頑張ってみるのも良いですし、さらに60分ぶっ続けで勉強しても良いでしょう。
しかし、60分を越えて続けて勉強することは控え、少なくとも60分たったら1回休むようにしましょう。
多くのテストもテスト時間がだいたい1時間未満というのも、やはり人間がテストに集中できる時間ということからすれば、ちょうどよい時間なのかもしれません。
たまに90分、あるいは120分の試験があったりしますが、休憩なしでこういう試験を受けたあとは、どっと疲れた感じがするのも、かなり無理をしているということになります。
大学の講義でも一コマ90分とか120分とかという場合がありますが、途中で教授が面白いたとえ話をしたり、くだらないジョークを言ったり、世間話をはさんだりすることが多いでしょう。
120分ずっと、授業だけで集中してというのはあまりないかもしれません。
そんなに続かない人間の集中力
人間の集中力はそんなに続くものではないのです。
15分単位に、最大でも1時間勉強したら少し休憩するというやり方でやったほうが、2時間休憩なしでぶっ続け手勉強するよりも勉強効率は良いのです。
ただ、思考が中断したりする場合や、120分の模試の途中で休憩というわけにはいきませんので、あくまでも一般論ということで考え、必要に応じて臨機応変に考えましょう。