書店で、ビジネス書のコーナーで、世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる勉強法という本を見つけました。
「勉強法について、3回読んで、1分書くだけ! ラクに大量に覚えられる!!」という興味あるコピーがあるので、目にとまりました。
本を開くと、扉の部分にコピーが書かれています。
「脳にまかせる」人は、脳の力を最大化している
- 数字、記号を「イメージ」で覚える
- 勉強の内容を「思い出」のように覚える
- 「朝」と「夕方」を利用している
- 「狭い範囲」を繰り返して記憶する
- 言葉にして「説明」できる状態に変える
これだけみると今まで言われてきている内容のような感じもします。
数字や記号は、イメージにというのは、例えばどこかの旅館・ホテルのCMじゃないですが、4126を覚えるならば、「良い風呂」をイメージするとか、そんな感じのものになるでしょう。
思い出のように覚えるというのは、エピソード記憶(話の流れの中での記憶)のほうが覚えやすく忘れにくいということから、覚えたいことにストーリー性を持たせるということになるのでしょう。
「朝」と「夕」というのは、記憶の性質上、ある程度時間をあけてその日のうちに復習するのがよいということになるのでしょう。
狭い範囲というのは、あまりにも広い範囲を一度に学習しようとすると、後のほうになると最初に勉強したことをほとんど忘れてしまっていたりするので、復習は狭い範囲を繰り返して覚えていくことの積み重ねが良いということになるのでしょう。
「説明」できるというのは、きちんと理解したうえでアウトプットするのほうが記憶に残りやすいということから理にかなっています。
しかし、実際に本を読んでみるともっと深い話が書いてあります。
まずは、序章として池田さんがなぜ40代半ばという年齢で記憶力選手権に挑戦し、記憶力日本一になれたのかといってエピソードがわかりやすく書かれています。
そして、池田さんが長年研究してきたエッセンスがたくさん詰め込まれています。
なにか勉強を始めようとしている方、また勉強が効率よくはかどらなくて悩んでいる方にとっては興味あるような内容が盛りだくさんになっています。
- 超ラクな脳をだまして記憶力をあげる3つの方法
- 脳にまかせて速く覚える3サイクル反復速習法
- どんな人でも長時間やる気が継続する方法
著者の池田義博氏は日本記憶能力育成協会会長
世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる勉強法の著者は、日本記憶能力育成協会会長の池田義博氏です。
大手通信機器メーカーのエンジニアだった池田さんは、その後学習塾を経営しますが、そんなときに記憶術に出会い研究するようになりました。
池田さんは、記憶力を競う記憶力日本選手権大会に出場し、独学で練習を重ねた結果、記憶力日本一となったばかりか、ロンドンで開かれた世界記憶力選手権において日本人初の記憶力グランドマスターの称号を得ています。
池田さんは、テレビにも、「ためしてガッテン」や「マツコの知らない世界」などにも出演されています。