仕事や勉強に対する2つのモチベーション | 賢脳トピックス

仕事をするにしても、勉強をするにしても、モチベーションが非常に大事です。

いくら才能があったとしても、モチベーションがなく、やる気が出てこなければ、成績は上がってきません。

上司の仕事は、仕事自体を教えるのではなく、いかに部下にやる気のモチベーションを与えるかだという人もいるくらいです。

ハネムーン効果とハングオーバー効果

モチベーションに関連した心理学用語に、『ハネムーン効果』『ハングオーバー効果』というものがあります。

『ハネムーン効果』とは、新しい環境に身を置くと、モチベーションが高まることを言います。

新婚時に気持ちが高まることと同じなので、このように呼ばれています。

ハングオーバーは、英語では「二日酔い」という意味ですが、『ハングオーバー効果』とは、新しい環境に満足していても、時間が経つにつれて、その満足度が減少していくことを言います。

例えば、転職した人が、友人に
「今度の職場は、周りの人はいい人ばかりだし、仕事は新鮮だし、とてもいい感じだよ」
と言っているのが、ハネムーン効果になります。

そして数カ月後、再度会った友人に、
「やっぱりだめだわ、あの会社。上司はイヤなヤツだし、仕事も単調だし。。。」
と不満を言っているのが、ハングオーバー効果になります。

人間は、現状に飽きたり、行き詰まったりすると、新しい環境に身を置き、そこに新鮮な喜びや可能性があると期待し、環境を変えようとします。

しかし、時間とともにその環境に慣れてしまい、次第に不満がでてきてしまうことが多いものです。

そこでモチベーションを保つことが重要になってくるのです。

最近では、働く選択肢が増えてきていたりして、転職をする人も増えてきています。

「もっと自分にあったところがあるんじゃないか?」ということで欲がでてきてしまうものですが、これが行き過ぎると、理想を求めすぎるあまり、自分を見失って、何をやっても充足感がなく長続きしなくなる『青い鳥症候群』になってしまうリスクもあります。

2つのモチベーション

人間のモチベーション、つまりやる気には、2つの要素があります。
やる気とは、仕事への満足度を高めるために、自分の内から湧いてくるものです。

2つの要素とは、『外発的動機づけ』『内発的動機づけ』になります。

外発的動機づけ

『外発的動機づけ』は、外部からの動機づけになります。

これはときに、爆発的な力を発揮しますが、持続力はありません。
「褒められたい」、「認められたい」、「お金が欲しい」、「出世したい」、「世間体を守りたい」といったことが、外発的動機づけになります。

例えば、褒められたり、お金がもらえるとなると、それに釣られて、その時は頑張ろうとテンションがあがります。

しかし、それは長続きしないものです。

内発的動機づけ

『内発的動機づけ』は、自分の心の中からわいてくるやる気になります。

これは、仕事の効率や能力を高めるための大きなパワーになります。

「仕事内容にやりがいを感じている」、「上司を尊敬している」、「会社や会社の仲間が好き」といったことが、内発的動機づけになります。

仕事内容にやりがいを感じていれば、そのやる気というものは持続するものです。

モチベーションをアップさせる

モチベーションをアップさせる方法としては、まず目標を具体的にあげることです。

そして、その目標は、少し高めに設定するのがコツです。

簡単に達成してしまうような目標だと、モチベーションがあがりませんし、また高すぎる目標をかかげてしまうと、意欲がなくなってしまいます。

努力すればなんとか達成できそうなレベルに目標を置くのがいいのです。

職場では、目標は上司などから押し付けられることが多いのですが、できれば目標は他人に決められるよりも、自分で立てた方が、やる気がでて達成率が高くなるのです。

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