借りるのは borrowかrentか | 賢脳トピックス

日本人は、受験やTOEICの試験などで英単語を覚えるとき、『英語⇔日本語』といった形で機械的に単語を覚える人が多くいます。

勉強時間が限られた中、とりあえず試験で高得点を取るために効率的に勉強し、単語を覚えていかなければというのであれば、そうした勉強にも一理あるのでダメとは言えません。

しかし、この形で覚えていると、英文和訳であれば英文が正しい英文ということが前提になっているのでまだ対応できますが、和文英訳となると、微妙なニュアンスの違いで単語の選択を間違ってしまうケースがでてきます。

「借りる」はborrowなのかrentなのか

借りるというと、レンタカーやレンタルボックスという言葉が日本語になっているので rent を想像する人も多いと思います。

それでは、次の日本語を英語にするとどうなるでしょうか?

「私は図書館から本を何冊か借りた。」
この場合は、次のようになります。

I borrowed some books from the library.

おお、そういえば、borrowなんて単語もあったな。昔覚えたような気がするいう人もいるかもしれません。

rent は、土地や建物、車などを有料で借りたり貸したりする場合に用います。
borrowは、お金を払わずに借りる場合に用います。

レンタカーも、CDやDVDのレンタルも、レンタルボックスも、お金を払って借りていますので、rent となるわけです。

学校で消しゴムを忘れたので、隣の友達からちょっと消しゴムを借りたなどという場合は、rent は使わずに borrowになるのです。

「数える」はcountなのかcalculateなのか

数えるというと、カウントダウンというような言葉があるように、まず思い出すのは countという英単語と言う人が多いと思います。

それでは、次の日本語を英語にするとどうなるでしょうか?

「君は休暇にかかるコストを計算できるのかい?」
これを英語に直すと

Can you calculate how much the vacation will cost?

count は1つ1つ数えるというような時に使います。
さらに、合計を出すようなときも count を使ったりします。指を折って数えるような場合が典型的な場合です。

これに対し、複雑な計算が必要になってくる場合は、calculate が使われます。

このほかにも、比較的簡単な計算をする場合には、reckon という単語も使われます。

「競争する」はcompeteなのかcontestなのか

競争するという単語では、competeという英単語を覚えている人も多いと思います。

competeという単語は、ある目的に向かって人と競い合うときに使われる言葉です。
例えば、わかりやすい例でいうと、試験でライバルと張り合っているようなケースは、competeになります。

それじゃ、美人コンテストとかいう言葉ありますが、contestというのは、あれだって他人と競っているんじゃないの?となります。

contestの場合は、賞や地位を競い合うといったニュアンスになります。

例えば、2つのチームが互いに競い合ったというような場合は、competeになり、3人の候補が選挙で議席を争ったというような場合は、contest a seat のように使われます。

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