健康と賢脳のために続けたい習慣の一つに、ジョギングがあります。
ジョギングというと、ランニングまではいかなくても、タッタタッタと黙々とストイックに遊歩道を走り抜けるイメージを持っている人もいると思いますが、もっと気楽に考えて大丈夫です。
習慣化も大事だけど楽しむのが一番
ジョギングは理想をいえば、毎日の健康・賢脳習慣にするのがベストなんですが、自分はどうも運動は苦手だという人は、週に1~2回、それぞれ30分程度でもかまいません。
走る速さは、1分間に150m、時速9kmが理想的ですが、きついというのであれば、時速4km、1分間に70m程度でも大丈夫です。
健康と賢脳のためのちょっとしたコツ
ジョギングをするとき、足の指のつけ根を使って、ゆっくりと押しながら足を運ぶようにして走ると良いでしょう。
ジョギングというとピョンピョンと大地を蹴って走るイメージがありますが、足の指のつけ根を刺激するように、そこでゆっくりと押しながら足を運ぶようにしてください。
大地を蹴って走るよりも楽に走れると思います。
走るときは、せっかく走るのですから、うつむいて目の前の道路を見ながら走るよりも、背筋を伸ばしてやや前景姿勢で、遠くの景色を眺めて、景色の移り変わりを楽しむように走ると良いでしょう。気分も楽しい気分になれます。
より脳を活性化したいのであれば、走りながら、明日は違う道は知ろうかなとか、あのドラマどんな展開になるんだろうと、あまり複雑なことではなく、どうでもいい単純なことを考えながら走ると脳への刺激になります。
ただし、あまり複雑なことを考えると注意散漫になり危ないので、単純なことにします。
どうしても走りたくない人のために
いくら健康・賢脳のためとはいっても、走りたくないという人もいると思います。
そんな人は、週に1時間ほど汗ばむくらいの早歩きをしてみてはいかがでしょうか。
脳を鍛えるという観点からいうと、1分間に体重1kgあたり取り込むことができる酸素の量(ml/kg/分)である最大酸素摂取量が増えると、前頭前野を鍛えることができるのですが、これはざっくり言うと、少し汗がでるくらいの運動をすると良いのです。
そう考えると、ちょっと早歩きで歩く程度でも、しばらくすると汗が少しでてきますので、このぐらいの強度で十分といえるのです。
アメリカのコルコンベという神経内科医が論文発表した内容によると、早歩きで歩くだけで脳のワーキングメモリと深い関係があるとされている前頭前野の46野が活発に働くという結果がでています。
ゆっくりめのジョギングや早歩きをすることで、心肺機能が良くなり、多くの酸素が脳に供給され、46野の活動が増え、ワーキングメモリーが鍛えられるのです。