TOEICの目標別戦略 | 賢脳トピックス

グローバル社会になり、小学校から英語を教えるという時代になりました。英語力が必要とされ、会社でも半強制的にTOEIC試験を受けさせられ、その結果が昇進にまで影響を与えたりする場合もあります。
会社で半強制的に言われているので、嫌々TOEICの試験を受けた人も多いと思います。

英語が大好きで極めたい人、通訳や翻訳家を目指している人、貿易関連の部署で働きたい人、こういう人たちでなければ、仕事や趣味で忙しい日常の中で、いかに効率よくTOEICの勉強をしていくかというのも重要なことです。

英語は単なる道具と考え、会社が求めるレベルを考えると、600点以上、730点以上、860点以上というような感じになります。

TOEICの問題の難易度もさまざま

TOEICは、幅広いレンジでの英語力を図ろうとした試験なので、簡単なサービス問題から、かなり難しい問題まであります。

むずかしい問題は、読む量が多かったり、難しい単語が混ざっていたりします。

860点以上の高スコアを狙う人であれば、こういった問題もきちんと正解できないといけないのですが、600点レベルや730点レベルを目指すのであれば、極端な話、捨ててしまっても、それ以外の部分できちんと正解できるようにしたほうが効率的という考え方もできます。

初中級者が、TOEICに全問正解を狙って頑張ろうとしても、結局時間切れで虻蜂取らずになってしまう確率が高くなってしまうのです。

であるならば、戦略としては、きちんと正解すべき問題、最初から捨ててしまう問題を作ってしまうのです。

時間がかかる難しい問題に頭をひねってエネルギーを使う時間があるなら、できる問題に注力してそこでしっかりと正解をもぎとっていったほうが高スコアが出せるのです。
難しい問題は、あてずっぽにマークしても、選択肢が4つなら、25%は正解になるわけですから。

効率のよい対策

まずは模擬試験や参考書から、頻出パターンの問題を押さえていきます。
出るか出ないかわからない所を幅広く勉強するよりも、頻出領域から押さえて勉強していきます。
これは、他の試験に対する対策と同じだと思います。

まずは600点以上の目標

600点は、受験者平均より少し上のスコアであり、企業でもまずは600点というところも多く、多くのTOEIC受験者の第一目標とされているスコアだと思います。
600点だと、勉強する所をしぼるのがコツです。いくらか捨ててしまっても到達可能なスコアです。

リスニングが苦手でも、リスニングで270点、リーディングで340点の目標が立てれます。
そうすると600点以上であればリスニングで30問以上間違えても大丈夫です。

語彙問題も勘でOK。
Part7は、172問目ぐらいまで真面目に解けばよく、後半まで行けなくても大丈夫です。

高確率で正解したいところは、Part1、Part2の前半、語彙問題を除くPart5、Part6の中の文法問題、Part7の172問目までです。

Part7は全部で54問ありますが、最初の28問までしっかり真面目に解きます。
後半のNOT問題などは時間がかかるので、当てずっぽうにチェックしても良いでしょう。その分、Part5やPart6の文法問題、Part7の前半に時間をかけ、取りこぼさないようにするのです。

逆い言えば、Part2の後半、Part3、Part4、Part5の語彙問題、Part6の文脈把握問題、Part7の173問目以降の後半部分は、半分捨てるぐらいの気持ちのほうがいいかもしれません。

もちろん、あきらめて最初から当てずっぽうということではなく、なるべく点をとろうとする努力は必要です。

中級者が目指す730点以上の目標

さすがに730点レベルを目指すのであれば、あまり捨てるところは作れませんが、中級者でもリーディングは時間不足で全部解けきれないのが普通です。

正解したいところは、Part1、Part2、Part3とPart4で全体の文意を取る問題、語彙問題を除くPart5、Part6、Part7の172問目までです。

Part2は文頭の疑問詞や選択疑問文がしっかり聞き取れるようにするとともに、慣用表現を憶え、極力点数を確保できるようにします。

Part3とPart4は、リスニングが苦手な人にとっては難しいのですが、それでも設問先読みのクセをつけ、1文の中で1~2個ある全体の文意を取る問題では正解できるように頑張ります。

Part5とPart6の文法問題は、英語がかなり苦手な人でも勉強すれば確実に取れるところなので、しっかり勉強し確実に取れるようにすることが大切です。

そして、Part7に時間を残しておくためにも、1問30秒では回答できるスピードも身につけておくことが大切です。

Part3とPart4の中で個々の事項を問う問題は難しいので、聞き取れればラッキーぐらいでよいでしょう。

Part5の語彙問題は、語彙力がある人なら別ですが、難しいので知っていたらラッキーぐらいでよいでしょう。

Prat7の173問目から180問目はシングルパッセージですが難易度が高い問題なので後回しにして、飛ばして181問目以降のダブルパッセージで正解を狙っていき、200問目まで解けたら173問目に戻るというやり方のほうがいいかもしれません。

860点以上の目標の人

企業でも、貿易関係の仕事をする人、通訳や翻訳の仕事を目指す人以外で、このレベルまで求められるという人はいないでしょう。

この上級レベルだと、さすがに捨てるところなんてありません。
そもそも、このレベルに達している人は、英語を違和感なく使いこなせるレベルなんだと思います。

ちょっとリスニングが苦手だなという人であっても、リスニング100問中88問は正解したいところ。
さらにそうなると、リーディング100問中、94問に正解しないといけません。

いかにこのレベルは高くて難しいということですが、だからこそ逆にTOEIC900点台などというとそれだけ優秀ということで価値があるのでしょう。

そのためには、手を抜かないたゆまぬ努力が必要なのかもしれません。

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