効率的に語彙を増やすチャンク | 賢脳トピックス

チャンクとは、記憶術に関連した本などを読んだことがある人ならば、知っているかもしれませんが、物事を記憶する際のキーワードになるともいえるものです。

チャンクって何?

チャンク(chunk)とは、大きな塊、ぶつ切り、大量(の)といった意味をもつ英単語になります。

IT分野でも使われ、大きなデータを分割して、制御情報を付加したひとまとまりの断片などのことを指していいます。

世の中には、このチャンクを利用しているものもたくさんあります。

身近なものでは、電話番号などもそうです。

090-〇〇〇〇ー□□□□や080-〇〇〇〇ー□□□□といった電話番号は、090または080と〇〇〇〇と□□□□といった3つのかたまりになっていて、これがチャンクになっています。

こうなっているから、電話番号は覚えやすくなっています。

090〇〇〇〇□□□□
と一気に11桁の数字を続けて憶えるよりも

090
〇〇〇〇
□□□□

と数字を3桁・4桁・4桁に区切って憶えたほうが憶えやすく、このようにある程度まとまった形で覚えていくことをチャンク化と言ったりします。

英単語の語彙を増やしていくのにも、この原理を応用していくのです。

やっている人もいる英単語のチャンク化による記憶

実は、無意識のうちに英単語の語彙をチャンク化して憶えている人もいます。

例えば、sustain(持続する・維持する・持ちこたえる)という英単語を覚えようとしたとき、sustainable(持続可能な、持続維持できる)、sustained(持続した)、sustainment(持続、支持)、sustainability(持続可能性、持ちこたえる力)というように、関連品詞単語を覚えていくこともそうですし、sustain oneself(もちこたえる、自活する)、sustain ties(関係を維持する)、sustain growth rates(成長率を維持する)といった具合に関連する英熟語やイディオムをまとめて憶えている人がいると思いますが、こうしたものは、関連するもの一塊で憶える、つまりチャンク化して憶えていることになります、

反意語や類似語をまとめて憶えたりするのもチャンク化でうし、go for(やってみる、選ぶ)、go along(計画なしに進める)、go on(続ける)といった形でまとめて憶えるのもチャンク化になります。

チャンク化して憶えるメリット

このようにチャンク化して憶えるメリットとしては、憶えやすくなるということがあげられますが、副次的な効果もあります。

違う品詞などを一緒に憶えたり、接頭語や接尾語が変わった英単語をひとまとめで覚えていたりすると、英文を読んでいてわからない単語がでてきても、これはこの動詞の形容詞系だからとか、あの単語と語源が同じような感じで接頭語がこれだから、こんな意味ではないかと、単語の形から意味が推測できるようになったりします。

わからない単語の意味が予測できるようにもなってくるのです。

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