勉強は、2歩進んで1歩下がる3サイクル反復速習法 | 賢脳トピックス

勉強、特に暗記は反復が大切だと言われています。

あまり忘却していない早い段階での復習はあまり効果がない

記憶曲線で有名なエビングハウスの忘却曲線というものがありますが、記憶した直後からどんどんと忘れていってしまいます。
*20分後には42%忘れる
*1時間後には56%忘れる
*9時間後には64%忘れる
*1日後には67%忘れる
*2日後には72%忘れる
*6日後には75%忘れる
*31日後には79%忘れる

もちろん、ある程度は忘れることは仕方ないのですが、逆にあまり忘却が進んでいない段階で復習したとしても、脳があまり働く必要がないため記憶が強化されないということが起きます。

そうすると、狭い範囲をすぐに繰り返すのではなくて、次のエリアに進んで少し記憶が薄れてきたときに、1つ前に戻って復習すると記憶がより強化されやすくなります。

2歩進んで1歩下がる

これは、池田義博氏の世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる勉強法と言う本で紹介されている方法です。
詳細はこの本をご覧ください。

昔、水前寺清子さんの365歩のマーチという曲がありました。
♪しあわせは 歩いてこない だから歩いて ゆくんだね 一日一歩 三日で三歩 三歩進んで 二歩さがる

ここでは、3歩進んで2歩さがるという歌詞になっていますが、記憶を定着させるためには、2歩進んで1歩さがる学習法が良いといわれています。

ここまでを簡単にまとめてみますと、Aというエリアの中に、a、b、c、d、e の項目があったとして、a ⇒ a ⇒ a ⇒ a ⇒ a というように、あまり忘却が進んでいないうちから、a の項目を何回も繰り返しても、脳が覚えているのでその必要性を感じず、記憶が強化されにくいことになります。
そこで、次のエリアに進んでからということで、A(a、b、c、d、e) ⇒ B(f、g、h、i、j) ⇒ A(a、b、c、d、e) と次のエリアに進んでから再びAに戻るのが良いのです。 

そして、A ⇒ B ⇒ C と進むのではなく、A ⇒ B(二歩進んで)⇒ A(一歩さがる) ⇒ B ⇒ C(二歩進んで)⇒ B(一歩さがる) ⇒ C⇒ D⇒ C⇒ D⇒ E となります。

反復法は人それぞれで、記憶術などでも違っている

反復するタイミングや回数などは、個人差があるため、自分に合ったものを見つけるのが一番でしょう。
記憶術の本をみると、いろいろな表現が行われています。

普通に、反復学習法というようなことで書いている本もありますし、皿回し勉強法みたいな表現をしているものもあります。
要するに、皿を回して、その皿の周りの勢いが弱くなって落ちる前に前にもどってもう1回その皿を回すように復習していくといった表現をしたりしていますが、どれも、かなり忘れてしまう前に、適切に復習して覚え直すというものです。

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