多義語に注意! 英単語は一見簡単な言葉のほうが難しい | 賢脳トピックス

社会のグローバル化にともない、商業施設でも英語力が求められるようになったり、小学生から英語を必須科目にするというような動きがでてきています。

英語が苦手な人・嫌いな人にとっては、なんとも住みにくい社会になってきています。

しかし、愚痴ばかり言ってもいられません。現実は受験にしても就職にしても昇級にしても、英語力が試される場面が増えてきています。

単語集を買って片っ端から覚えることの是非

英語を勉強するときに、単語は覚えるな!という人がいます。
普段の日常会話の中で、会話をしていく中で自然と覚えていくもので、日本人が母国語である日本語を覚えたときも、必要に応じてコツコツと日常に出てくる単語を覚えていったことを考えると、単語集でやみくもに単語を暗記しても本当の実力はつかないというわけです。

私は語学学者でもありませんし、この英語学習法・習得法が正しいとか間違っているなんていうことはとても言えませんし、わかりません。
実際に、日常の会話の中でコツコツと身につけていくものなのかもしれませんが、例えば、3カ月後とか半年後にTOEICのテストを受けなさいと会社の上司から言われたとした場合、その3カ月なり半年の間に英語を習得しなければいけません。

15ヵ国語とも18ヵ国語とも言われる言語を自由自在に操ったとされるシュリーマンですら、最初の英語の習得には半年かかったと言われています。

ましてや、英語が嫌いで、あるいは英語が苦手で、受験から解放されてやっとこれで英語とおさらばだと喜んでいるような人が、いきなり半年後にTOEICのテストを受けるように言われても、もともと受験で覚えた英単語の数すらそれほど多くないうえに、受験英語とTOEICで出題される英単語も少し違います。

しかも、1日のほとんどを職場で仕事をしなければならないので、睡眠時間やら通勤時間なども削ると、1日のうち英語の勉強に費やせる時間なんてごくわずかしかありません。

そんな時に、日常会話の中から英単語も覚えていくなんていうようなことをやっていたら、時間オーバーでゲームセットになってしまいます。

効率をもとめて「TOEICに頻出の単語集」みたいなものを買ってかたっぱしから覚えていくというのもいたしかたないのでしょう。

TOEIC試験を受けるための英単語を覚えるために、英単語集を覚えるというのも、勉強法としては間違っているのかもしれませんが、英語を仕事をやっていくための道具・ツールと考えれば、それはそれで割り切って英単語集を無理くりにでも力づくで暗記していくのも必要だと思います。

結構英単語は知っているのに英語を読むのが苦手な人

英語が苦手な人の中には、やたら英単語だけは覚えているという人がいます。
たぶん、英単語集を片っ端から一生懸命に覚えてのでしょう。

かなり上級者でないと知らない単語でも平気で正解するのに、英文を訳すと誤訳したりするのです。
英文法や構文の知識が頭に入っていないか、英文を読むコツというものをつかめていないのか、あるいは動詞の用法についてしっかり理解していないかなどいろいろ理由は考えられます。

英単語のうち特に動詞は、用法を合わせてきちんと理解して、それを使いこなせるレベルにしておかないと、本当の実力はついていません。

make = つくる などと暗記して、make を覚えた気になっていると、TOEICで用法に関する問題がでて、お手上げになってしまいます。

簡単な動詞ほど要注意です。
逆に特定の分野にでてくる専門用語のような言葉は、もうその意味しかなく、間違いようがないので、こういった単語はただ単に覚えればいいでしょう。

英語初心者を悩ます多義語

多義語は文字通り複数の意味を持っている言葉で、1つの単語で多くの意味をもっているものです。
例えば、TOEICでは、bill とか issue という単語がよく出題されます。

bill = 紙幣 、 issue = 問題(争点) などとして覚えた気になっていると足元をすくわれてしまうということになります。

例えば、billが「法案」という意味で使われている文章を見た時、一生懸命 bill を「紙幣」で訳そうとしますが、当然意味がつながらず、頭がパニックになってしまいます。

bill : 請求書、法案、紙幣、手形、ビラ、起訴状、明細書、(映画・芝居などの)出し物
issue : 問題(争点)、発行(物)、配給(品)、流出(物)、膿[医療分野]、収益[法律分野]、子孫、結果

次の文章の意味を考えてみましょう。

He was billed to play Romeo.

構文は簡単な過去形の文章で文法的に難しいところはどこもありません。
文の形から、billed は動詞であるということがわかります。

でも、bill = 紙幣 という意味しか知らなければ永久に訳せません。
もちろん、請求書や手形、法案、子孫といった意味も知っていたとしても、「彼がロミオを演じると発表されました。」と訳すことができないのです。

bill あたりは、結構初心者でも知っている英単語だと思いますが、こうした簡単な英単語、多義語の英単語こそ難しく、またそこたTOEICなどでも出題対象になるのです。