人生において、学生のころの受験勉強、そして会社に入るための就職試験、会社に入ってからの昇進試験、自己啓発やキャリアアップのための資格試験といった具合に、常にいろいろな試験がつきまとい、勉強せざるを得ない状況になっています。そんな中、勉強法は非常に大切になっています。
書店に入ってみると、勉強法について記載した書籍が山のように並んでいます。
どうしたら効率的に勉強できるのかといったような内容が書かれていたりします。
まずは勉強法をしっかりと
受験勉強にしても、資格試験にしても、さあ勉強をはじめるぞと思ったが吉日、さっそくやみくもに勉強を始めるという人も多いと思います。
勉強はやる気が大切で、思い立ったが吉日というのは非常に良いことなのですが、いきなりやみくもに勉強をはじめても、それが間違った方向の努力であれば、あまり効果が期待できません。
同じ勉強をはじめるにしても、まずは勉強法をしっかりマスターしてから先に進むほうが効率が良いのです。
まさに急がば回れという考え方です。
凡人がすごく努力してもすごい凡人になるだけ
日本メンタルヘルス協会で心理カウンセラー資格を取得し、『本当に頭がよくなる1分間勉強法』など勉強法に関連した書籍の執筆でも知られている石井貴士氏の著書に『やってはいけない勉強法』という本があります。
この本の表紙には、「なんで早く教えてくれなかったの!?」「目からウロコのメソッドが満載!」「記憶法、英語、ノート術、勉強習慣...etc」といった感じの興味をそそるような副題、キャッチコピーがたくさん踊っています。
この本の序章、つまり「はじめに」の部分を見てみると、『天才と同じ方法で勉強すれば、あなたも天才になれる』と記載があります。
そして、凡人のまま「がんばるぞ!」と全力で一生懸命頑張っても、それは「すごい凡人になるだけ」となっています。
一方、「天才と同じやり方で、天才と同じ結果を手に入れよう!」とも書いてあり、学習・勉強法には、『勉強法』を習得することが大事ということが書かれています。
目的地に向かうというときに、一生懸命自転車を漕いでいる凡人を横目に、天才は新幹線で涼しい顔をして一瞬で通り過ぎていくという、何ともすごい喩えが載っています。
いくら体を鍛えて、競輪選手なみの脚力をもって自転車を一生懸命漕いだところで、たしかに新幹線にはかないません。
思わずあまりの喩えにクスッときてしまいましたが、これと同じことが学習にも言えるというのです。
瞬間記憶をマスターする
『やってはいけない勉強法』では、序章である「はじめに」の部分で、もう結論というか正解を言っていて、ようは要するに、勉強法のゴールは、『瞬間記憶』ができるようになることだと言っています。
『瞬間記憶』とは、文字通り瞬間で記憶することで、これが最終奥義なのだそうです。
そこで例えば、英単語を覚える場合、いきなり英単語をがむしゃらに覚えていくのではなく、まずは3カ月間、瞬間記憶をマスターして、それでどんどん瞬間記憶を使って英単語を覚えていけばよいのだとしているのです。
さて、それじゃ『瞬間記憶』ってどうマスターしていけば良いのだろうか?
『やってはいけない勉強法』では、そこを詳しく解説しています。