小学生の知識があれば解ける採用試験問題 | 賢脳トピックス

実際に社会で起きている問題の多くは、既存のやり方で解決できます。

そのような問題は、既存のやり方を知っているかどうか、いわゆる知識が役に立つわけです。

しかし中には、初めて起こる問題などもあります。こうした場合、初めての事案なので既存の方法・マニュアルどおりでは対処しきれなくなってきます。

初めて直面した問題は、もしかしたら奇抜な発想をしなければ解決できない問題なのかもしれません。

トロイの木馬の発想

『トロイの木馬』というと多くの人が知っていると思います。

古代ギリシャのトロイ戦争において、なかなか敵陣であるトロイ軍の陣内に攻め込めずにいたギリシャ軍が、巨大な木馬を作り上げ、その中に兵士を潜ませるという巧妙な策を実践しました。

この斬新なアイデアなくして、トロイ軍の陣内に侵入し、王妃ヘレネを救い出すことは不可能でした。

今までになかった問題が発生したとき、既知の方法では解決できないとき、いかに解決していくかというのが人間の知恵の問われるところなのです。

3時15分、長針と短針の間の角度は何度?

企業の採用試験などでは、特に高度な知識を必要としないけれど、考えさせる問題がよく出題されることがあります。
いくつかを紹介してみましょう。

【問題】
今、3時15分です。
さて、時計の長針と短針の間の角度は何度になっているでしょうか?

【回答】
正解は、7.5°です。

まずは、珍回答のご紹介
俺の時計は、デジタル時計なので、長針も短針もない。だから角度なんてもともとない!

これは、問題の不備をついた回答ですね。間違いとはいえません。問題できちんと、「今、ここに針時計があります。この時計が3時15分を指しています」というようにしなければならなかったのでしょう。

この回答は、ある意味、そういう発想したの?という点では評価されるのかもしれません。

まず、長針ですが、3時15分のときは、文字盤の3のところを指しています。
問題は、短針です。

15分は1時間の1/4です。ですので、文字盤の3と4の間を1/4だけ動いていることになります。

この動いた分が、長針と短針の角度になるのです。

文字盤は、1~12まであるので、3と4の間の角度は、360°の1/12、つまり30°です。
そして、その1/4なわけですので、7.5°が正解となるのです。

ボートの上の錨の問題

今度は、ちょっとだけ難易度があがる問題です。

【問題】
あなたは、今、ボートにんってある湖の中心地点にいます。
ボートの上には、非常に思い鉛の錨が置いてあります。

この錨を湖の中に下ろしたら、湖の水面はどうなるでしょうか?

【回答】
正解は、湖の水面の高さは下がります。

ボートの上に錨があるときは、上方に押し上げられる水の量は、鉛の錨の重さに等しくなっています。
鉛の錨が湖に下ろされたときは、押し上げられる水の量は、鉛の体積に等しくなります。

つまり、鉛の錨がボートの上にあるときは錨の重さと同じ分の水が、湖に下ろされたときは鉛の体積と同じ分の水が、押し上げられることになります。

鉛の密度は、11.34g/立方センチメートル、つまり1g/立方センチメートルよりも大きいので、重さのほうが体積よりも大きくなります。

別に鉛の密度を知っていなくても、鉛は非常に重いものであることはわかると思います。

錨の体積分の水と、錨と同じ重さ分の水であれば、錨と同じ重さ分の水のほうがはるかに重いことは、誰でもわかると思います。

つまり、錨の重量と同じ分の体積の水が押し上げられていたのが、錨と同じ体積の水に変わり、押し上げ力が減るので、湖の水面は下がるということになるのです。

最新情報をチェックしよう!