日本人が英語学習で屈辱を味わうワケとは | 賢脳トピックス

英語を学ぶとき、日本人の多くはペラペラとネイティブにしゃべる外国人を見て、劣等感や屈辱感、敗北感のようなものを否応なしに味合わされます。

日本人には難しい英語

もともと日本語は英語とはすごくかけ離れた言語で、他の欧州の言語などと比べても単語は全く違うどころか、使っている文字(アルファベット)すら違います。さらに語順や文法も全く違います。

日本人が英語を学習するということはそれだけでもかなりのハンディになるのです。
幼いときに身に付いた母国語において、口や舌の動きが全く英語に慣れていない状態になっています。

それにも関わらず、完璧主義者の日本人は、根強いネイティブ英語崇拝があり、ネイティブのように流暢に英語が話せる状態をゴールに設定してしまいます。

英語に必要な4技能、英語は単なる道具にすぎない

英語に限らず、外国語の習得にはみな同じことが言えるのですが、必要な4技能とは、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングになります。

はっきり言うと、この4技能において高い英語力を求められる日本人って全体の1割もいないでしょう。

つまり、高い英語力が必要とされるのは、外交折衝にあたる政府役人、英語を生業とする通訳者・翻訳家くらいのものです。あと強いてあげるとするなら、高いレベルの交渉技術が求められるごく一部のビジネスマンくらいです。

通訳者や翻訳家、外国を駆けずり回り難しい外国との商談をしているトップの商社マンになるのでもなければ、ネイティブにこだわる必要は全くありません。

英語は仕事をやる上での単なる道具にすぎないのです。

ネイティブの発音を真似しようとしてもかなりハードルが高いですし、英語に怠けてきた日本人などは、少し発音練習しただけで、舌や口が痛くなってしまうでしょう。そういう筋肉になっていないのですから。

道具としての英語にすぎない

道具としての英語に求められるのは、ネイティブのような発音でもなければ、ペラペラとしゃべる流暢さでもありません。

情報伝達力です。そしてこの情報伝達力をつけるのに必要なのが、基本的な文法と語彙力になります。
カタコトな英語でも通じればいいのです。

カタコト英語でも通じるもの

テレビなどでよくカタコトの日本語を話す外国人のタレントがでていたりします。

彼らの話す日本語は、助詞が変だったり、ちょっと言葉のチョイスがおかしかったりするときがありますが、言わんとしていることは伝わります。

そして多くの外国人タレントの話す日本語は、お世辞にも上手いとは言えません。(中には日本人よりうまいと思う人もいますが)

日本人が英語を話すときもそれと同じなのです。

実際に、カタカナ英語で読んだ単語や分をアメリカ人に聞かせて書き取ってもらうという実験が行われ、その結果、単語だけを読んだ場合の理解度は41.6%でしたが、文中に出てきた単語となると理解度は66.8%に跳ね上がっています。

同じ日本人同士でも100%理解してもらえるというわけではないので、カタカナ英語で7割理解してもらえるということを考えると、かなり通じるのです。

もちろん、普通に英語を勉強すればカタカナ英語よりはマシでしょうから、基礎的な文法がしっかりしていて、語彙力があればきちんと伝わると考えてよいでしょう。

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