記憶にはいろいろなタイプがあります。文字で記憶する人、耳で記憶する人、映像で記憶する人。
その中で、映像は多くの情報が盛り込まれていて、多くを覚えることができます。
パソコンを使っている人ならば、文字だけのテキストファイルと、画像ファイルでは、画像ファイルのほうがバイト数が大きくなることはわかると思いますが、それだけ画像に含まれる情報量は多いということになります。
映像で覚えるために必要なこと
テレビや雑誌で、間違い探しというものをやっていたりします。
左の絵と右の絵で違う場所を5カ所見つけなさいとか、これから映像がどんどん変わっていきますが、変化していく前と後で違っている部分をあげなさいといった問題が出されたりします。
こうしたものには映像の記憶力が必要になってきます。
どういった力が必要になってくるのかというと、まずは覚えるべき対象をしっかりとよく見るということです。
そして見たものをしっかりと思い出して脳内で再生する力が必要です。
映像で覚える力をつけるトレーニング
映像で覚える力をつけるトレーニングでは、まずは記憶すべき映像をしっかり見て、それを思い出し脳内で再生し、しっかりとそれを描き出す訓練が効果的です。
雑誌の写真などを見て、それを記憶します。制限時間を決めて覚え、覚えたら雑誌を閉じます。
そして3分半後に、何が書いてあったかを思い出しながらそれを紙に描いていくのです。
描き終わったら雑誌を開いて答え合わせをします。
この訓練をすることで、覚えるべき対象をしっかり見る集中力が鍛えられ、そしてみたものを思い出して脳内で再生する力が養われていきます。
そして描いてあったものを思い出して手で描くという作業をすることによって、正確に描くという目的がしっかり脳に伝わり、しっかり注意深く見ようとすることで脳が活性化されます。
トレーニングではストレスに気をつけて
映像で覚える力をつけるトレーニングというと、必死に頑張ってしまう人がいます。
しかし、頑張りすぎるとよくありません。
何かを思い出すということは脳にとっては非常に重労働なのです。脳は必死に記憶の倉庫から目的のものを見つけ出そうとします。
このとき脳は非常に活性化されるのですが、そのためにはエネルギーとともに酸素が必要になります。
探し物を探すときも、いろいろと思い出そうとして酸素が消費されますが、探し物がみつかるとその必要はなくなり脳は働かなくなります。
しかし、トレーニングを続けると、脳の酸素がずっと消費され続け、脳の酸素消費量が増えてきます。
あまりトレーニングを頑張りすぎて、思い出すことを延々と続けていると、脳の酸素が足らなくなってしまい、気持ちがイライラとしてきてしまいます。
トレーニングもイライラしない程度に行うことが大切です。