映画で外国語をマスターするための注意点 | 賢脳トピックス

英語などの外国語は、テキストや参考書を読んで勉強するという方法が一般的ですが、リスニングともなると実際に英語を聞かなければ能力は向上しません。

他の科目と英語の学習法の違い

他の科目と外国語の学習の大きな違いがあります。
よく他の科目はテキストや参考書を記憶すればいいので高得点が取れるんだけど、どうも英語だけはいくら勉強してもダメなんだよねという人がいます。
英語の勉強は、他の科目の勉強法とは毛色が違うと考えてよいでしょう。

英語は勉強するための科目というよりも言語であり言葉です。本来は学習するというよりも慣れるといったほうが近いのかもしれません。
他の科目の勉強脳ができてしまっている人は、テスト範囲をまとめて、覚える。するとテストでも高得点が取れるということになります。これを英語の勉強にもあてはめて同じようなことをすると、うまくいきません。

英単語を覚え、英文法のパターンを覚え、テストに望むものの、単純に英単語の意味を問う問題とか、パターン化された英文法問題は解けるにしても、英語の長文を限られた時間内に読み込み質問に答えたり、リスニング問題には対応できません。

理屈から考えれば、英単語が全てわかっていて、英文法がしっかりしていて構文理解力があれば、英文は読めそうなものであるが、ここに時間という問題がでてきます。
テストの時に、英文をいちいち英文法に従って分解し、これが主語でこれが動詞、だからここは目的語で、関係代名詞によって修飾されていて、ここの名詞は単数形になっていて、ここの部分は過去完了形になっているから・・・とやっていると、たちまち時間がなくなってしまいます。
理屈で考える理系脳が高い人は特に英文を理屈で分解したくなってそれで時間切れとなってしまうということがあったりします。

英語はとにかく長文を読み、またリスニング練習をして数・量をこなすしかないのです。
だから他の科目は一夜漬けでも要領よく勉強すれば高得点が取れますし、ちょっと勉強すれば短時間で成績が上がってくるのですが、語学関係の科目は成績が上がってくるスピードが遅いのです。

映画などのDVDで英語のリスニング力を鍛える

英語のリスニング力を鍛えるのに、TOEICなどのリスニングに関連した問題集などをやるという方法もありますが、映画好きの人、またTOEICなど特定の試験対策のための勉強はしたくない、英語は自然に楽しみながら身につけるものだという人は、外国の映画をみてリスニング力を鍛えるという方法があります。

日本語の字幕があるものは利用しない

このとき、日本語の字幕があるDVDなどは利用しないことが大切です。
なぜならば、日本語の字幕があると、どうしても母国語である日本語のほうが勝ってしまうのです。
バックに英語の歌を流しながら日本語の本を読んでも、英語の歌の歌詞なんかは全然頭に入っていないのと同じで、画面の字幕を目で追いながらストーリーを見ていってしまっているので、英語が耳から入ってこないのです。日本語の字幕を目で追っているだけになってしまいます。

英語の字幕だったらどうなのか

それでは英語の字幕ならどうなのでしょうか。
英語の字幕でも、やはり字幕の文字を目で追ってしまいます。
しかし、この場合は目から入ってくる英語の情報は、内容を理解するのを促す参考資料みたいな働きとなり、リスニング力はついてきます。
英語のオーディオブックを聞きながら本を読むのと同じような感じになります。
最初は字幕がないと、なかなか聞き取れないという人もいますので、まずは英語の字幕のものを見て、慣れてきたら、字幕なしで映画を見るようにするとよいでしょう。
最終的に字幕なしで映画をみることによって、リスニング力が飛躍的にアップしてきます。

そして、できれば見ようとする字幕なしで見る映画について、事前にストーリなどを読んで頭に入れておくとより理解しやすくなるでしょう。
できれば、見る前にどの人がどんな役で、どんなような話をするのかといった情報があれば、非常に聞きやすくなります。

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