諺に、思い立ったが吉日という言葉があります。これは何かをしようと決意したら、そう思った日を吉日としてすぐに取りかかるのが良いという意味になります。
まさに、このことを解説しているような本があります。
マニャーナの法則
仕事術の本、ビジネス書に英国のビジネス・コーチであるマーク・フォースター著の『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版』という本があります。
マニャーナの法則では、重要な2つの原則が紹介されています。
原則1: 新しく発生した仕事は「明日やる」を基本にする
原則2: クローズ・リストを使う
「 新しく発生した仕事は「明日やる」を基本にする」は、平たくいってしまえば、明日まで待てないほど緊急な仕事はないという考え方になります。
もちろん緊急事態であればそんな悠長なことは言っていられませんが、たいていの日常業務においては、あてはまるのでしょう。
クローズ・リストとは何ぞやということですが、よくビジネスの手帳などにもあるTo Doリストが、オープン・リストになります。
これに対して、能力や状況を把握して仕事を進める方法がクローズ・リストになります。
仕事に制限を設けて効率を上げていくという考え方です。
ファースト・タスク
『ファースト・タスク』は、『マニャーナの法則』に出てくる一つの考え方になります。
自主的にやりたいと思うことがあるなら、朝いちばんに、計画を立てたりメールチェックする前にとりかかること。
このタイミングを逃すと、その日はできないということになるそうです。
締め切りが迫っている仕事でもなく、大きなプロジェクトでもないものを、計画よりもメールチェックよりも前に、朝一番でやる必要があるのかなと思う人も結構いると思います。
マーク・フォースターによると、自主的にやりたいと思うものがあるなら、1日の最も時間のある朝にやりなさいということらしいのです。
朝できなければ、もうその日は手がつけられないというのです。
なぜならば、締め切りが迫っている仕事や、大きなプロジェクトの仕事に時間を割かれてしまい、それらの仕事の後回しにされてしまうので、いつまでたってもできないというのです。
自己啓発も勉強もファースト・タスク
自分でスキルアップしたいと思い勉強している人、何か資格を取りたくて勉強している人、こういう人は結構いると思います。
もちろん仕事が終わって帰宅してから勉強時間を作りという方法もありますが、体が疲れていたりしてなかなかはかどらなかったりします。
また、どうしても緊急の仕事などで夜遅くなってしまい、そうなると自己啓発はいいかというようになってしまいます。
そうならないために、朝時間をつくり、5分でも10分でも勉強時間にあてることが、勉強を継続させていくコツになるのかもしれません。