洞察問題とインキュベート(孵化) | 賢脳トピックス

クイズやパズルは、あまりにも簡単だと簡単すぎてつまらないし、難しすぎると根負けしてしまいつまらなかったりします。

でも、粘ってうまく解法を見つけ出し、正解できたときはなんともいえない満足感があったりするものです。

洞察問題ってどんな問題?

クイズやパズルの中に、『洞察問題』というものがあります。

この『洞察問題』は、視点を変えてこれまでとは違う見方をすることが求められる問題ということで定義されています。

IQテストや、発想力や創造性をテストするような問題やクイズ・パズルも、こうしたこれまでとは違う見方をすることが求められる問題があったりします。

こうしたクイズやパズルが得意だからといって、学校での偏差値が高かったり、受験や資格試験に強いというわけではなく、できたからといって頭が良いとか悪いとかいうわけではありませんが、こうしたパズルやクイズを解く才能も、あるには越したことがないでしょう。

洞察問題の代表的な問題として次のような問題があります。

9つの点が3列3行(3×3)の形で等間隔に並んでいます。

どれか1点から出発して、一筆書きの要領で4本の直接をひいて、9つの点をすべて通るようにしてください。
ただし、紙を折ったり切ったりしてはいけません。

これは、洞察問題の一種で、普通に考えていたのでは、つまり通常のやり方では解くことができません。

有名な問題であり、発想力やセンスがある人は、瞬間的に答えがわかる人もいると思います。

そうなのです。洞察問題は発想の転換が必要ですが、それに気づけば簡単な問題なのです。

正解は野暮になるのであえてここでは書きません。(わからなかったり、確かめたい場合は「9点問題」とかでググれば、正解が載っていると思います。)

洞察問題に必要な思考錯誤

洞察問題で、感覚的に答えが見えてしまう場合もありますが、見えてこない場合は、いろいろと思考錯誤を繰り返します。

まずは、通常のやり方でいろいろと考えられるアプローチを試し、思考錯誤します。

洞察問題で、通常とは違う発想力が必要なので、通常のアプローチでは失敗しますが、このプロセスも無駄ではありません。

そして、休憩などをして頭をリフレッシュさせると、いきなり頭がインキュベート(孵化)されて、解法が見えてくることがあります。

思考錯誤のうえのインキュベート(孵化)

通常のアプローチであれこれ試してみて、どれもダメだということで、一旦休憩をとり、今までのことは一度リセットして、再び問題に取り組むと、これまでとは全く違う方向から考え始めることによって、これだ!と解法がひらめくことがあります。

一度、アイデアやアプローチを出し切ることで、これがインキュペート(孵化)につながり、問題解決となっていきます。

思考錯誤で得られた情報と化学反応を起こして糸口がみつかったり、別のアプローチをしようと試みることによって、脳の中で熟成されていた考えからふとひらめいたりするのです。

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