脳をだますパーナム効果 | 賢脳トピックス

人間は、占いや予言に非常に興味を持ちやすいと言われています。

その1つの理由は、人間は未来を想像することができるからだともいわれています。

確かに、未来のことなど気にせずに、今このときだけを生きていれば、占いや予言などはまったく関係ありません。

未来が不安だからこそ、占いや予言に興味を持ってしまうのです。

占いや予言の的中って本当なのか

よく当たる占い、よく当たる予言というものがあり、そういった占いや予言をする店などは、非常に人気があります。

ごく一部は本物かもしれません。

しかし多くの占いや予言者は、『パーナム効果』というものを使っているニセ占い師、ニセ予言者でしょう。

ニセ占い師やニセ予言者が使っているパーナム効果

人は、自分のことをもっとよく知りたいという自己認知欲求や、未来のことを知りたいという欲求があるため、占いや予言は多くの人の興味をそそっていますが、多くの占いや予言は、はじめから当たるようにできています。

人間は、占い師からいろいろなことを言われ、その内容があいまいなのに、自分にだけ当てはまっていると考えてしまう脳のクセがあります。

これがいわゆる『パーナム効果』なのです。

そして、あっ!当たってる!と思ったら、ますます占いを受け入れやすくなってしまいます。

占いは、当たるも八卦、当たらぬも八卦ぐらいに考えてちょうどいいのでしょう。

パーナム効果の実例

パーナム効果を狙う場合、白か黒かはっきり断定しないことです。

ニセ占い師が断定したような口調で話さないのは、まさに『パーナム効果』を利用しているのです。

こんな言い方をする占い師がいたら、要注意です。

「〇〇〇、その一方で、◇◇◇の傾向があります」
「〇〇〇してしまうときがありますが、◇◇◇するケースもでてきます。」

こんな言い方をすれば、当てはまらない人のほうがごくわずかになります。

もっと具体的に例示を示してみると、次のようなものがあります。

あなたは、礼儀正しく、自信があるように見えますが、内心は不安なことも多く、くよくよ悩むこともあります。

冷静に、これはほとんどの人にあてはまることだよね!と考えれば、確かにそうです。

礼儀正しく見えるというのは、なんか褒められた感じで悪い気はしませんし、そう思ってなくても、他人からはそう見えるんだと納得してしまいます。

自信があるように見えるというのも、自分に自信がなくても、他人からみればそう見えるのかなと思ってしまいます。

なぜなら、他人からどう思われてるかは、他人の主観であって、本人にはわからなくて当然のものなので、何とでも言えるのです。

内心は不安なことも多く、くよくよ悩むことってありますが、そもそも、不安でない人や、くよくよ悩まない人は、占いなんかしにきません。

不安なことがあったり、悩んだりしてるから、わざわざお金を払ってまで占いをしてるという人がほとんどだと思いますので、この時点で、占いをしにきている多くの人に当てはまるのです。

こうした、ほとんどの人に当てはまることなのに、それらしい出で立ちで占いをしていると、占いが当たってる!となり、その後に言う事も受け入れやすくなってしまうのです。

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