瞑想をすると頭が良くなる | 賢脳トピックス

瞑想というと、ヨガやら自己催眠といった言葉が連想され、なんとなく神秘的なもののような感じがする人もいるでしょう。
瞑想は、丹田を意識して独特の呼吸法と集中によって、気を散らすものを遮断し、生産性を高める脳波を出す力を持っています。

瞑想をすると頭が良くなるというようなことが言われていますが、本当なのでしょうか。

瞑想中の脳の変化を科学的に解明

ウィスコンシン大学マディソン校心理学精神医学教授のリチャード・デイビッドソン博士は、有名な神経科学者ですが、その博士がfMRI(機能的磁気共鳴画像診断装置)と脳波記録(脳内の電気的活動を計測する技術)を使って、人間が瞑想をするときに脳内で何が起こっているのかということを調べています。

実感は、瞑想歴が長い瞑想上手な6人の修行僧で行われました。
まず、ニュートラルな状態から瞑想に入ってもらったのですが、瞑想状態に入るとき、脳内の知覚や認知機能を司っているガンマ帯域で、同期化された高振幅の振動が長時間にわたって持続していました。

つまり集中と自律神経の制御を司る神経構造が、瞑想によって活性化することがわかりました。

瞑想でIQがアップした

瞑想をすることにより、邪悪な雑音を遮断できるようになると、新しい情報をすばやく覚え吸収する力がでてきます。
名門全インド医科大学で2012年に行われた実験では、34人に対してストレスを誘発するような経験をさせた後に、電気皮膚反応と心拍数、ストレスにさらされたときに人が放出するホルモンである唾液コルチゾールの値を測定しました。

その結果、瞑想することにより、参加者のIQがアップしただけでなく、認知機能のスコアも有意にアップしました。その一方でストレスレベルは低下していました。

また瞑想することで脳の前頭前野が活性化し、記憶力、判断力、集中力、コミュニケーション力がアップしてきます。

瞑想と脳波

瞑想をすると、よく脳波がα波になると言われています。
そしてα波は、リラックスしていてかつ集中している状態になるので集中力がアップし、記憶力も向上することが知られています。

瞑想と言っても難しく考えずまずは呼吸から

瞑想と言うと、座禅を組んで背筋を伸ばし、無にならなくてはならないと思いがちですが、最初から誰もがそんな無の境地に達することなど到底できません。すぐに雑念がわいてきたりしてしまいます。

最初のうちは呼吸を意識するだけでも良いのです。

息を吐くときは副交感神経が働き、セロトニンが出てきますし、息を吸うときは交感神経が働き、アドレナリンが出てきます。
セロトニンが出てくることにより、心が鎮まりイライラ感や不安感、怒りといった感情が静まってきます。

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