社会人こそやりたいアウトプット記憶法 | 賢脳トピックス

勉強というと、大学受験などがありますが、社会人になっても資格試験や昇進試験があり、またグローバル化の流れの中で、TOEICを受けるように言われたりします。

しかし、社会人になると勉強するにあたっていろいろな問題がでてきます。

社会人の自主勉強は大変

社会人になると、まずは仕事が優先になります。
学生は勉強するのが仕事ですが、社会人は仕事をすること自体が仕事であり、勉強は仕事をするためのスキル磨きにすぎません。

学生がたっぷりと勉強する時間を取れるのに対し、社会人は仕事が終わってから、あるいは仕事の前、仕事の合間に勉強するしかないので、時間的な制約がでてきてしまいます。

さらに、学生のときは丸暗記でも覚えられていたものが、なかなか覚えにくくなってきます。

学生と社会人の脳の違い

学生のころは、一度教科書を見ればインプットできたという人でも、歳を重ね社会人になると、何度も教科書を読んでも覚えられないということになります。

人間の能力には、『流動性知能』『結晶性知能』と呼ばれるものがあります。

流動性知能は、そのピークが20代半ばから30代にあるといわれていて、その後はどんどん下がっていきます。
流動性知能とはどのようなものかというと、新しい情報を受け入れたり、新しい環境に順応したりといった脳のやわらかさに現れてくるような知能です。
IQテストで点数化されてくるような知能も、流動性知能です。

もう一つに、結晶性知能というものがあり、こちらは30代をすぎても伸びていく知能で、60代でピークを迎えるとも言われています。
結晶性知能とはどのようなものかというと、数ある情報の中から最善のものを選ぶために、自分が持っている記憶情報を組み合わせて答えを出していく能力です。

年配の人のほうが、コミュニケーション能力があるというのも、他人とのコミュニケーションには言語能力が深く関係していて、この結晶性知能を必要とするからなのです。

つまり、学生のころは新しいものを覚える流動性知能が優れていますが、歳を重ねるとともに、結晶性知能のほうが優位にたってきます。

それにもかかわらず、学生のときと同じような覚え方をしようとしても、なかなか効果がでないのです。

学生と社会人では求められるものが違う

学生のころは、いかに多くの知識があるかということが問われるケースが多いと思います。

しかし、社会人はその知識を活用できて役に立つのです。つまり、知識を知っているかではなく、知っている知識をいかに活用できるかという能力が問われてきます。

同じ言葉を覚えるのにも、単に丸暗記をするのではなく、その言葉をアウトプットして使いこなす能力を身につけることが大切です。

またアウトプットすることにより、脳が刺激をうけ、またいろいろな脳の中でのネットワークも生まれて、言葉自体も覚えやすくなっていくのです。

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