脳は使わなければ衰えてしまいます。
逆にいうと、脳は使えば使うほど良くなるのです。
歳のせいじゃない、使わないと衰え使うと良くなる脳
たとえば、ある仕事を任され、その仕事に必要な知識やスキルを身につけようと必死に勉強すると、どんどんその仕事ができるようになり、その仕事のプロという域までいきます。
しかし、その仕事を辞め数年たつと、以前のようにバリバリと仕事ができなくなってしまいます。
このような経験をされている人は少なくないと思います。
よく「歳をとったから頭の回転が悪くなって、仕事が遅くなった」と考える人がいますが、歳というよりも、使わなくなったから遅くなったという側面のほうがはるかに大きいのです。
料理が脳を活性化させる
料理をするといろいろと脳を使います。
効率よく料理をするためには、頭を使います。
賞味期限切れになって食材を無駄にしたり、同時並行でできることをせずに1つ1つ片付けていたら、いつまでたっても料理ができなかったりすると効率が悪いし、お金も無駄になってしまいます。
食材管理でも脳を活性化
料理をするためには食材が必要ですが、冷蔵庫の中などに野菜やお肉や魚、牛乳などの乳製品や調味料、冷凍食品から余ったお惣菜までいろいろと保管します。
しかし、きちんと整理して何がどのぐらいあるのか、賞味期限や消費期限はあとどのくらいなのかというようなことを常に頭に入れておく必要があります。
そして節約という意味では、どこのスーパーは何曜日が特売日で、この野菜はこの店が一番安いというようなことを把握しておかなければなりません。
牛乳は冷蔵庫に2本入っていて、消費期限はいつまでで、牛乳が一番安いのはあそこの店で、その特売日は3日後だから、残りをそれまでに使うようにしてというように牛乳だけでもかなり頭をつかいます。
ストックがどれくらいで、いつ特売日なのか、そしてこの食材であればどんな料理にすればいいのかといった具合に、料理をする前の段階から、いろいろと頭を使うことになります。
もちろん、使ったり買ったりすることで冷蔵庫の中身も日に日に変わっていきますので、脳ノワーキングメモリーを鍛えるのにはもってこいなのです。
料理の手順がワーキングメモリーを鍛える
いざ料理をするとなると、賢い人は同時並行的に作業をすすめて効率よく料理します。
まずは米を研いで炊飯器に入れたら、卵をゆでて、その間に野菜を洗ってきってサラダをつくり、ゆで卵ができたらそれを切ってサラダに乗せて、そうこうしているうちに米が炊けてという具合に、並行していろいろな作業をすることから、ワーキングメモリが活発に活動します。
料理は苦手だという人でも、脳を衰えさせたくないということであれば料理に挑戦してみるのもいいかもしれません。