英語の上級者でも迷う a と the の難しさ | 賢脳トピックス

英語で一番最初に習う単語の1つに a や theがあります。
This is a pen. といった簡単な英文でも冠詞がでてきます。

しかし、TOIEC800点台を常に取るような人の中でも、冠詞は難しいという声があります。
中学では、特定できる場合は the を使って、特定できないときは a を使いなさいと習った人もいると思いますが、そもそもそれ自体が難しいからです。

冠詞はなぜ難しいのか

冠詞といっても、a と an 、それに the とたった2種類です。
そしてその冠詞がつながっているのも、可算名詞(個数を数えられる名詞)か不可算名詞(個数を数えられない名詞)です。

構造からすれば、簡単そうに見えますが、英語の上級者でも a と the の使い方に迷ってしまったりします。
それは、冠詞という言葉が日本語に置き換えて理解しにくい点にあります。

英文を訳すときに、a pen も the pen も、ただの「ペン」になるので、難しいのです。
強いて訳せば
a pen : 他にもあるんだけれど、とりあえずそのペン
the pen : だいたいわかると思うけど、例のあのペン

つまり、
a pen は、不特定多数の中から無作為に選んだ一つ
the penは、相手も多分あれのことだろうと察しがつく特別の一つ

ということになります。

May I borrow a pen? と May I borrow the pen?

どちらも、「ペンを1本貸してください。」という意味ですが、a pen と the pen の違いがわかるように訳すと

May I borrow a pen?
ペンが何本も転がっている机の上から、どれでもいいから1本貸してください。

May I borrow the pen?
今君が話していた、そのペンを貸してください。

another と the other も同じ考え方

英文法の問題でも出てくるのが、another と the other の違いです。
another と the other は、次のように考えるとわかりやすくなります。

another = an + other
the other = the + other

残りのその他が複数あて、その中の不特定の一つを指したい場合は、another を使います。
残りのその他が一つに限定される場合は、the other になります。

others と the others にも応用できる

others と the others は、それぞれanother と the otherの複数系です。

30人生徒がいるクラスで、野球好きな生徒とそうでない生徒が、適当数いる場合は、
Some students like baseball and others do not.

になりますし、30人の生徒のうち野球好きは1人だったとすると、残りの29人は特定されるわけですので
One students likes baseball, the others do not. になります。