英語の関係詞というと、2つの文章を1つの文章にするというイメージがありますが、これは少し違います。
関係詞は、人や物に説明を加えるものと考えるほうが良いでしょう。
関係代名詞は説明を加えるもの
the book (その本)というものに、My father bought it. (私の父が買ってきた)という説明を加えるときに、私の父が買ってきたその本ということで、その本に説明を追加する関係代名詞がつくという形になります。
the book which my father bought. (私の父が買ってきたその本)
つまり、which という関係代名詞は、the book という物に、my father bought という説明を加えているという考え方になります。
関係副詞も説明を加えるもの
関係副詞も、関係詞として人や物に説明を加えるものになります。
the house where my uncle lives (私の叔父が住んでいる家)
つまり、the house に my uncle lives という説明を加えている形になります。
ちなみに、関係副詞の where は、前置詞+関係代名詞である in which に置き換えることもできます。
関係詞の訳し方
関係詞は、人や物の説明をしているものなので、頭から訳していくとなると、次のように訳しても良いでしょう。
a device which can operate under extreme conditions.
装置、その装置は過酷な条件の下でも作動することができるのだが・・・
少し複雑な文章になっても考え方は同じです。
a theory which, after 10 years of research and experiments, became accepted
この文章ではカンマ ( , )で囲まれた部分がさらに追加された説明になっていますが、
理論、その理論は10年にわたる研究と実験を経て、受け入れられたものだが、それは・・・
関係代名詞の前のカンマの意味は、 and, because, though など
関係代名詞の前にカンマがある場合は、単に人や物の説明付加というだけでなく、いろいろな意味が付加されています。
多いケースは、and(そして), because(だから), though(けれども) です。
and のケース
He had two sons, who became doctors. (彼には2人の息子がいましたが、彼らは2人とも医者になりました。
because のケース
The army is planning to attack the town, which is a key supply point for the rebels. (軍隊はその町を攻撃する計画を立てているが、そこには反政府軍の補給路の拠点があるからなのです。)
though のケース
the budget, which should have been approved by now, is still pending. (その世さんは、もう今頃は承認されていなければいけない、なのにまだ係争中です。)