英語を聞き流すだけの学習法では英語を聞き取れるようにはならない | 賢脳トピックス

人間って本来は怠け者ですから、英語学習においてもよほど英語が好きか興味があるかでないと、ましてや受験や昇進試験のために仕方なくイヤイヤ英語を勉強しようとしている人にとっては、なんか簡単そうで効率的に効果があげれそうな勉強法ってすごく魅力的に映ります。

その中の一つに、「英語を聞き流すだけで、英語が聞き取れるようになり、ペラペラしゃべれるようになる」というものです。

聞き流すだけで上達したらみんな英語の天才

日本人が日本語を話せるようになったのは、みんな周りが日本語を話していたからということで、英語をシャワーのように浴びていれば、そのうちに英語が話せるようになるというようになると言われたりしますがそんなに簡単にいくことではありません。

確かに赤ちゃんであれば、周囲に流れている音、言葉はもちろん、環境に存在するあらゆる音を脳に叩き込むことができます。
そしてその音を、その時の出来事だったり、お母さんの表情だったりといったあらゆる情報と結びつけて、この音は言語として意味のある音だな、この音は言語ではない音だなという分類を自然に行うことができます。

<参考>
https://world-family.co.jp/cetimes/newborn/english/article-349.html

英語をシャワーのように浴びることを多聴と言いますが、初心者の学習法としては適していません。

赤ちゃんだって、最初はゼロからのスタートなんだから、赤ちゃんにできるから大人になってもできるというものではありません。

言葉を浴びるようにして上達できるのは赤ちゃんだけで、残念ながら大人になってから赤ちゃんと同じようなことをしようとしてもダメなのです。

英語に慣れることはできても英語の上達はしない

英語をシャワーのように浴びる学習は、確かに英語の音声に慣れることはできます。
常時英語を聞いているわけですから、初心者においても英語の音に慣れることはできます。
しかし短時間で英語を聞き取れるようになるかというと、それはありません。

英語がある程度できて、聞き取れる力を持っている人であれば、さらなる上達をする意味で英語をシャワーのように浴びるというのも有用な学習法ですが、少なくとも初心者で流れいる英語がまったくわからないレベルであれば、いつまでたっても上達しません。

例えば、日本語の歌を何度も何度も聞いていると、知らない間に歌詞を覚えてしまっているということがあるかもしれません。

でもそれは、母国語であって、無意識のうちにも歌の情景を思い浮かべたりとかすることもできます。
だから、覚えやすい部分はあります。

でも、自分が知らない外国語での歌を流されたら、何度も何度も聞いているうちに、歌詞は確かに覚えるかもしれませんが、当然その歌詞の意味まではわからないのと同じです。これでは単に真似しているだけです。

英語のリスニング上達は音読

初心者であれば、意味も分からない英語を何度も聞かされても、意味が分かるようにはなりません。
初心者の場合は、同じ音源を何度も繰り返して聞き、音読するのがオススメです。
なぜならば、人間は発音できない音しか聞き取れないので、音読がオススメなのです。

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