「英語は言語なんだから文法なんて勉強しなくたっていい」
「言語なんだから使っているうちに自然と身についてくるものなんだ」
という人がいます。
普段の会話で母国語を話すのにいちいち文法を気にしている人はあまりいないでしょう。
英文法が嫌いという人の中には、こうした理由であまり英文法を勉強したがらない人がいます。
英文法は英語学習に必要?
結論から言うと、英語を上達するにはやはり英文法をしっかり理解することが近道です。
英語を理解するということからすると、単語力とリスニング力があれば、概要はつかめると思います。
しかし、英語を学習していく中で、英文法は便利なツールとなるはずです、
特に、動詞を中心とした文の構造はしっかりとおさえておいた方が良いでしょう。
英文を書く時にも、英文法を学習して、文の構造を理解しておいたほうがはるかに早く精度の高い文章を書くことができます。
押さえておきたい7つの英文構造と動詞の用法
英語を学習する、英文を書くというときに、次の7タイプの英文構造を覚えておくだけでも、かなり違うと思います。
1.主語 + be動詞
ex) I am a teacher.
2.主語 + 自動詞
ex) I eat at home
3.主語 + 他動詞
ex) I eat vegetables.
4.主語 + 動詞+~ing
ex) I enjoyed watching movies.
5.主語 + 動詞+to 不定詞
ex) I decided to become a doctor.
6.主語 + that節(主語 + 動詞)
ex) I heard that you like baseball.
7.主語 + 動詞 + 名詞 + 形容詞
ex) Her smile makes me happy.
英語は動詞が大事だよ
英語の五文型は、英語を学習したことがあるなら誰でも知っていると思いますが、この五文型の全てに登場してくるのが、主語と動詞です。
動詞は、全ての文型に登場してくる品詞で、英語の学習においても、「動詞を制するものが英語を制す」と言われるほど重要なものです。
しかし、動詞は前置詞とともに非常に難しいと言われます。
動詞の学習が難しい理由
名詞や形容詞、副詞であれば、英単語と日本語の意味がわかれば、それほど難しくはありません。
確かに多義語などはありますし、形容詞などにおいても微妙なニュアンスの違いによる使い分けなどはありますが、基本は英単語の意味さえ覚えていればどうにかなります。あとは、単数形・複数形に気をつけるといったところで、基本は英単語とその日本語訳の意味を覚えておけばそのまま英文を書くときにも使えます。
しかし、動詞は、英単語に対応する日本語訳を覚えただけではなかなかうまくいきません。
もちろん、同じ「走る」という意味でも微妙に英単語によってニュアンスが違ってくるというところもありますが、用法によって意味が違ってきたり、使い方が違ってきたりします。
例えば、「remember」という単語でも、
「remember ~ing 」という使い方をすれば、「~したことを覚えている」になり、
「remember to ~」という使い方をすれば、 「忘れずに~する」という意味になります。
使い方によって、全然意味も違ってきて、用法をきちんと理解していないと大きな誤訳にもつながりかねません。
こういったことから、よく「動詞は難しい」とか言われたりします。
英語の動詞をどう攻略するか
動詞は、用法がとても大切で、単に「英単語⇔日本語訳」を覚えただけではうまくいきません。
英語が苦手だという人の多くは、動詞においても英単語帳をみて、片っ端から「英単語⇔日本語訳」という形で丸暗記したりしています。
例文をみて、その用法を理解して覚えないと、誤訳のもとになったり、うまく訳せなかったりします。
前述の7つの構造パターンを意識して、英語の用法を例文などでチェックすると良いでしょう。
会話においても、ビジネスメールにおいても、頻繁に使われる動詞は数が限られています。
TOEICで用法が問題となるような動詞も限られています。
まずはこうした動詞を優先的に、しっかりと用法まで学習していくと良いでしょう。