脳科学者が言う「賢い人」とは | 賢脳トピックス

『賢い人』とは、ものの見方によって変わってきます。

記憶力がいい人、気遣いができる人、想像力がある人など、いろいろなモノサシがあると思います。

賢い人とはどのような人か

脳科学者の茂木健一郎先生によると、次のように定義しています。

「賢い人とはどのような人か」の評価基準は、人によってさまざまだと思いますが、脳科学的には、「リスクをとることを恐れない人」

なぜなら、こうした人物はえてして脳のパフォーマンスが非常に高いからだそうです。

むやみにリスクをとるのではなく、事前にいろいろな情報を集めて、それを見極めて、最後は直感で決断するのです。

周りの人がどう言おうとも、最終的には自分の力で意思決定をし、突き抜けた功績を打ち立てる人は、自分の意志で計画的にリスクをとれる人物なのです。

賢い人とドーパミン

ドーパミンは、仕事の生産性とモチベーションを高める鍵を握る脳内物質です。

予想外、想定外の状況に直面したときに、ドーパミンは盛んに分泌されるのです。

そして人間は、ドーパミンを出しやすい状況に身を置くことで、やる気がみなぎってくるものです。

あえて達成困難な目標をかかげる意義

ビジネスの世界では、「あえて達成困難な目標をかかげろ」とか「厳しい環境下に身を置け」とか言われます。

そんな自分でハードルを高くすることもないし、ハードル高くしたら挫折してしまい、かえってやる気がなくなっちゃうのではないだろうかと考えてしまいがちです。

特に、大変なことは極力回避したい、安全運転思考の人にとっては厳しい話に聞こえます。

しかし、ドーパミンは、事前に予測していたことや、それほどがんばらなくても達成可能なことをしてもあまり分泌されないのです。

予想外・想定外の状況に直面したときに分泌され、神経細胞をつないでいる脳の品プル結合を強化し、その行動回路を強める強化学習をします。

困難な目標をかかげることで、ドーパミンが分泌され、強化学習ができ、頭が活性化していくのです。

一流のアスリートは、達成困難な目標をかかげ、そして自身の記録をどんどんと塗り替えていきます。

これは、あえて困難なハードルを設定することによって、ドーパミンの分泌を自分でコントロールし、強化学習して成績をあげていると考えることができます。

人の成功を決めるのは『才能』ではなく、『困難があっても続ける力』です。

『努力を続ける粘り強さ』こそが成功のために必要なファクターで、つまりモチベーションです。

そしてこのモチベーションの源泉になるものこそが、『ドーパミン』です。
だからこそ、あえて達成困難な目標をかかげ、そこに挑戦していく意味があるのかもしれません。

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