1つや2つならともかく、受験勉強や資格試験などで、これは絶対にはずせない、覚えておかなければということがあると思います。
そういった時は、その対象に違和感を持たせて目立たせると良いでしょう。
とにかく、あれ???何これ??というアテンションが大切なのです。
記憶のための拡大コピー
参考書では、各章のはじめや終わりに、エッセンスやまとめとして、覚えておきたいことがまとめられたりしています。
また重要な事柄には、赤線が引いてあったり、黄色いマーカーが引いてあったりします。
しかし、これらの赤線や黄色いマーカーはすでに見慣れてしまっていて、ああ、またかというようにマンネリになってしまいがちです。
記憶の性質として、「極端なことは覚える」という性質があります。
同じ大きさの文字がずっと続いていると思ったら、突然、極端に大きな大きさ、極端に太い文字が出てくると、なんだこれ???となるはずです。
自分でパソコンなどでエッセンスやまとめの事項をまとめているときは、その中でも特に押さえておきたい部分を、極端に大きな文字や太い文字にしておくと、記憶に残りやすくなります。
また、拡大コピーも大いに利用したいところです。
参考書などで、どうしても憶えたいところを拡大コピーして巨大な文字にしておきます。
これだけで、脳へのインパクトになります。
記憶のための音ずらし
「極端なことは覚える」ということで、文字を極端に大きくするという方法を紹介しましたが、同じことが音に関しても言えます。
とにかく、あれ???何これ??となればいいのです。
テキストを読み上げ、それを録音して憶えたりする人もいます。
そんなとき、どうしても憶えたい場所については、わざと声をひそめたり、逆に急に大きな声にしたり、あるいは、声の高さを変えたり、スピードを変えたりします。
他の部分とは違うので、非常に違和感を感じますが、この違和感こそが記憶を助けるのです。
とにかく、ノーマルな状態からズラすことで、強い記憶に残りやすくなるのです。
頻繁は効果が薄れる
いくら文字を大きくしたり、声をひそめたりしても、それが頻繁だと効果が薄れてしまいます。
赤線だらけや、黄色いマーカーがたくさん引かれた参考書やノートがあまり頭に入ってこないのも、赤線や黄色いマーカーに慣れてしまって、それは当たり前になってしまうからです。
だからこそ、文字を大きくしたり、声をひそめたりする部分は、ここぞという部分に絞ってやらないと、強くインプットされにくくなってしまいます。
いかに、ポイントをしぼり、ここぞという所を、少なく、短くできるかという力も大切になってくるのです。