巷で行われている記憶術の多くは、なかなか覚えられないものを、イメージしやすいものに変換して、そしてそれを強烈に脳に刻み込むことで憶えるというテクニックを使っています。
記憶術の実態
例えば、kennel(犬小屋)という言葉を覚えるときに、やみくもに力業で憶えるのではなく、kenner(ケンネル)、犬小屋だから犬寝る(ケンネル)と覚えれば、なかなか忘れません。
これなどは非常に記憶術で変換しやすいものですが、同じような形で憶えることができます。
commute(通勤する)は、混むとイヤで時差通勤というような形で、conherent(首尾一貫した)は、珈琲あらんと一括した方針、conceit(うぬぼれ)は、官僚(官)、シート(椅子)で、ふんぞり返ってうぬぼれる といった具合に覚えることができます。
それでも覚えられない
このように記憶術を使えば、やみくもに力業で憶えるよりも、楽しく、そして速く、そして長く憶えることができます。
kennelなどは、一度聞くと、もう絶対に忘れられないぐらい語呂が上手くピッタリあっていて、印象的で、ちょっとやそっとのことでは忘れないでしょう。
でも、このように記憶術を使っても、確かに使わないよりはいいけど、思ったよりは覚えられないという人もいます。
記憶術って、確かに使わないよりは覚えられるけど、期待したほど覚えられないと感じたことがある人もいると思います。
記憶術に大切なもの
記憶術というと、kennel(犬が寝るから犬小屋)といったように語呂合わせのほうが注目されがちですが、人間の記憶で記憶に残りやすいものは、視覚からはいってきた印象あるものだったりします。
そこで重要になってくるのが、イメージ力です。
犬小屋のように、名詞であればいいのですが、たとえば「うぬぼれ」といった言葉や、動詞、形容詞、副詞などは、名詞に比べるとイメージしにくかったりします。
いかにリアルに素早くイメージできるかがカギになってきます。
最近では、AIも発達したり、言葉を打ち込むと、それが抽象的な言葉であったり動詞や形容詞や副詞であっても、それをイメージしたイラストをコンピューターに表示されることもできます。
そうして表示されたものをもとにイメージしてみてもいいでしょう。
「うぬぼれ」といったときに、具体的に椅子にふんぞり返って、いかにもうぬぼれている人を想像してもいいですし、まわりに自分のすごさを自慢しているところをイメージしても良いでしょう。
こうしたイメージをなるべく具体的に、数秒以内で頭の中にイメージしていく訓練をしていくと、こうしたイメージ力がついてきます。
最初はイメージしやすい簡単な名詞から初めて練習していくと良いでしょう。