酔っぱらう前でやめる賢脳人のお酒とのつきあい方 | 賢脳トピックス

『酒は百薬の長』と言われる一方で、『酒は飲んでも飲まれるな』といったようなことが言われます。
お酒の上手な飲み方は、少量飲んで気持ちよくなる程度にというのがいいのかもしれません。

一般的な酒の適量とは

一般的な酒の適量と言われても、個人差があり、これだけの量ということはなかなか言えません。

大酒飲みもいれば、下戸もいて、ウイスキーボンボンや紅茶の中に入れたブランデーだけで顔が真っ赤になったり酔ってしまったりする人もいます。

また、大酒飲みで、お酒を大量に飲んでも、ほとんど顔色も変わらないで元気という人もいるかと思いますが、肝臓などの負担を考えると、やはり酒の飲みすぎは良くありません。

大切なのは、気持ち悪くなったり、意識がなくなったりというのはもってのほかで、少量飲んで気持ちよくなれる程度が適量と言えます。
一般的な目安として言えば、ビールならロング缶1本程度、日本酒なら1合、ワインならグラス3杯といったところが良いでしょう。

酔っぱらいの脳

酔っぱらって千鳥足で歩いている人は、ろれつが回らなくなったり、同じことをくどくどと説教したりします。

こういった時、脳では、前頭前野の中の46野という特に言語・言葉に関する領域の働きが鈍くなってしまっています。

飲みすぎてしまうと、神経細胞の活動電位が抑えられて、情報の伝達スピードが遅くなってしまい、いろいろなことの判断も遅れてしまいます。

また、酒を飲みすぎると肝臓にも負担がかかり、肝臓の機能が低下してしまいます。

地中海食の中の赤ワイン

有名な科学雑誌の『ネイチャー』のアルツハイマー病の特集の中で、予防のための3つの重要ポイントとして、エクササイズ・社会活動・地中海食が挙げられていました。

地中海食とは、イタリア、ギリシャ、スペインなどの地中海沿岸の国々の人が食べている伝統的な料理で、魚介類を中心に、果物や野菜を豊富に使用します。

乳製品や肉よりも魚を中心とした魚介類を多く使い、オリーブオイル、ナッツ、豆類、全粒粉など未精製の穀物をよく使います。

それに加えて、食事と一緒に適量の赤ワインを飲むというのが地中海食の特徴になっています。

赤ワインは、黒ブドウの果汁とともに、皮、種も一緒に発酵させて作りますが、その皮と種に多く含まれていることから、赤ワインにはポリフェノールが豊富に含まれています。

赤ブドウジュースでも、ブドウ自体にポリフェノールが多く含まれているのでいいのですが、赤ブドウジュースと赤ワインのポリフェノールの含有量を比較してみると、赤ワインがずば抜けています。なぜならば、醸造する過程でアルコールが抽出剤となって、有効成分が引き出されているからです。

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