集中できないどうでもよいことを考える脳のクセ | 賢脳トピックス

集中している状態は、何かに夢中になっている状態で、その状態は多くの場合、意図的に作られるよりも、偶然にそうなっている場合のほうが多いでしょう。

スポーツ選手が素晴らしいパフォーマンスを示しているときに「ゾーンに入っている」というような言われ方をしますが、ものすごい集中状態になっていて、それゆえにものすごいパフォーマンスができるのです。

ついどうでもいいことを考え出してしまう脳

私たちの脳は、ついいろいろとどうでもいいことを考えはじめ、頭の中でストレスが大きくなっていってしまいます。

あれこれ考えてしまうことにより、実際には何も起きていないのにストレス反応が誘発されたりします。

人間は、平均して1日に6万回も思考を重ねると言われていますが、その90%は同じことの繰り返しだと言われています。

つまり、常にくだらないことばかり考えているといっても過言ではないかもしれません。

ちょっと気になることがあると、意識的に考えているわけではないけれど、いつの間にかいろいろな考えが浮かんでは消えということが永遠に続きます。

気にしすぎるのは良くない

集中できず、ついついいろいろなことが頭に浮かんできてしまう場合は、時に弊害をもたらします。

例えば、あれこれ考えているうちに、恐ろしいイメージが膨れ上がってきて、周りはみんな敵ばかり、自分は世の中でひとりぼっちだと信じ込んでしまったりすることもあります。

ドイツ生まれでカナダ在住で「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」や「ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる」などの著書で知られているエックハルト・トールは、次のように語っています。

「とりとめのないことを考えているとき、あなたは自分自身やまわりの人たち、あるいは自然や神と対話をしているのだ」

だから、いろいろ頭に浮かんでくることを消滅させることはできません。克服すればいいのです。

あれこれ考えてしまう人のために

あれこれ考えてしまう人は、自分を客観的に観察する力を養っていくと良いでしょう。

考えすぎて追い詰められた気分になっていたとき、思考と思考の間に少しだけスペースを空けていきます。

とりとめのない考えは、特にこだわるとどんどん増殖していってしまいます。

しかし、いくら浮かんできても関わらず、呼吸にひたすら注意を集中し続ければ、いつのまにか消えてしまうものです。

そんなときに活用したいのが、「クリア・ボタン」です。

クリア・ボタンで不安を鎮める

手のひらを出します。

その手のひらに「クリア・ボタン」が付いているとイメージします。

そのボタンが脳に直結しているとイメージします。

手のひらのボタンを見ながら、そのボタンは「押した瞬間にネガティブな感情が止まる命令が出て途端に脳がクールダウンするボタン」だと想像します。

ボタンをイメージしたまま、自分の呼吸に意識を向けていきます。

呼吸に意識を向けながら、ゆっくりとそのボタンを押します。

そして押したまま、心の中で3秒数えます。
そうするとそのボタンが赤く光ります。

「3」と数えるとそのボタンが赤く光ります。

ゆっくり呼吸し、「2」と数えると、今度はそのボタンが「ピッ」と音を立てて青い色に変わります。

ゆっくり呼吸し、「1」と数えると、今度はそのボタンが「ピッ」と音を立てて緑色に変わります。

脳に信号が流れて体がリラックスするところをイメージします。

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