集中ゾーンと脳 | 賢脳トピックス

『ゾーン』とは、周りのことが一切気にならないほど、目の前のことに集中している状態のことを指します。

アスリートが、競技に集中し、感覚が研ぎ澄まされたような感覚になり、ノーミスで演技をしたり、新記録を出したりという状態が、いわゆるゾーンに入った状態だと言えます。

ゾーンとは

例えば、競技などでも「失敗したらどうしよう」とか「緊張で体が思うように動かなかったらどうしよう」といった不安や心配が頭をよぎったりします。

しかし、集中しているとこういった心配が一切なく、極限までに集中力が高まり、目の前の競技に集中できるので、予想以上の好成績が出たりするのです。

『ゾーン』とは、「自分が集中できる範囲」と言えます。

例えば、身近なところだと、自分のデスクに座って目をつぶってみると、どこに何があるかわかると思います。

この範囲が『マイ・ゾーン』と言われる範囲で、脳が力を発揮します。

誰でも、ここでならひらめく、この場所なら実力を発揮できるといおうような環境を整えることが大切です。

ビジネスにおいても、アスリートと同じく、ゾーンに入りやすい環境を作ると良いでしょう。

自分のデスク周りもそうですし、それはアイデアを思い浮かべるゾーンとして、トイレであっても風呂であったも良いのです。

よくアイデアを思い浮かぶ場所って、トイレや風呂場のことが多いんだよなという人もいると思います。

これは限られた空間に、自分一人でゆったりとしていることで、脳がリラックスしていてゾーンに入りやすい環境だと言えます。

同じ環境というのは、何も場所だけではありません。

例えば、このクラシック音楽を聴くとなぜだか集中できるといったものも該当します。

何かに集中したいときは、モーツァルトの曲を聴くと効率が上がるという人もいると思います。

自分がリラックスし集中できる音楽を探してみるというのも一つの方法です。

この音楽をかけることで、脳のスイッチの切り替えにもなります。

フリーアドレスとゾーン

企業によっては、オフィスの中で社員のデスクを固定しないで、好きな場所で仕事をするフリーアドレスのスタイルを導入しているところもあります。

もちろん、気分転換であったり、視点を変えるという意味ではいいのですが、いつも同じ場所でこそ、力を発揮しやすいというのも脳の特徴です。

いつもと同じ場所だからこそ、違いに気づきやすいという点もあります。

ゾーンに入れる条件

すごい能力が発揮できる可能性があるなら、誰でもゾーンに入りたいと思いますが、ゾーンに入るには条件があります。

ゾーンに入るには、まずはそのものごとに一心不乱に打ち込んでいなければいけません。

何々しながらといったながら族では、もともと目の前の一つのことに集中しているわけではありませんので、当然ゾーンに入ることはできません。

さらにゾーンに入るにはリラックスしていなければなりません。

失敗したらどうしよう、ケガしたらどうしようといった具合に緊張していたら、体もガチガチになってしまいます。

そして、ゾーンに入るためには、やはり普段からの練習や努力が必要なのです。

普段から一生懸命努力しているからこそ、その努力や練習に自信が生まれます。

自信が生まれるからこそ、怖気づかずに目の前のことに集中できるのです。

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