2つの Why don’t you | 賢脳トピックス

「Why don't you 」には、2つの意味や使いかたがあります。

実際に、英文を読むときには、その違いを考えていく必要があります。

2つの使いかたの why don't you のフレーズ

「Why don't you 」は、「どうして~しないの?」という理由を尋ねる意味と、「~してみたらどう?」という提案の意味を持っています。

Why don't you say so ? (なんでそう言ってくれないの?)
つまり、この場合、そう言ってくれなかった理由を尋ねています。

Why don't you apply for a new job ? (新しい仕事に応募したらどう?)
つまり、この場合、応募してみたら?と提案をしています。

どちらの使いかたも、「Why don't you + 動詞の原形 ・・・?」という形になっていて、文の形だけからだと判断できません。

この言葉が発せられている状況や、前後の会話や文によっても判断される部分があります。

「why don't you + 動詞の原形」に割り込んできた ever という単語

Why don’t you ever listen to your mom ? (どうしてお母さんの言う事聞かないの?)

あれ? 「Why don't you + 動詞の原形 ・・・?」の形が崩れて、Why don't you と 動詞の原形の間に、everという単語が入ってきています。

この ever は、別につけてもつけなくても間違いではありません。

ここで、別の例文を出してみます。
Why don't you like chocolate ? (なんでチョコレートが好きじゃないの?)

この場合、提案の意味で考えると「チョコレート、好きになってみたら?」となり不自然になってしまいます。
従って、自然と理由を尋ねる文意になります。

しかし、Why don’t you listen to your mom ? だと
(どうしてお母さんの言う事聞かないの?)と理由を尋ねる意味にもとれますし、(お母さんの言う事聞いてみたら?)と提案の意味にもとれてしまいます。

前後の文の流れで判断するしかなくなり、この一文だけだと、どちらの訳も正解になってしまいます。

そこで、everを入れることで、理由を尋ねているんだと明確にわかるようになります。

提案するときの別の言い回し

提案をしたいときに、「Why don't you + 動詞の原形 ・・・?」の形でもいいのですが、2つの問題があります。
1つは、前述したとおり、理由を尋ねているのと紛らわしくなってしまう点です。
もう1つは、「Why don't you + 動詞の原形 ・・・?」の形は、カジュアルなケースに使われるもので、どちらかというと友達同士とか家族同士で使われます。

そこで、提案をしたいとき、他にどんな言い方があるのかというと、こちらになります。

I suggest you ~ (~してみてはいかがですか?)
I recommend that you ~ (~してみてはいかがですか?)
Whold you like to ~ ? (~するのはどうですか?)
How about ~? (~はどうですか?)

いずれも、英会話の中ではよく出てくる基本的な表現だと思いますし、多くの場合は、Whold you like to ~ ? や How about ~? が使われるのかと思います。

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