英語の形容詞の語順ルール | 賢脳トピックス

例えば、日本語で、「2つの赤い小さな光沢のある靴」と言っても、「小さな赤い2つの光沢のある靴」と言っても、「光沢のある赤い2つの小さな靴」と言っても、もちろん同じ意味ですし、どの語順だとしても、別に不自然さを感じません。

しかし、英語の場合は、ある一定のルールがあります。

英語のでの形容詞の語順ルール

英語で、形容詞がいくつか並列的に名刺を修飾する場合、一般に語順が決められています。
もちろん、全体として口頭で言う場合や、個人の好み、強調したい部分があるといった場合、必ずしもこのルールに従う必要はありませんが、一般的には次のようなルールになっています。

1.all または each
2.指示形容詞 : this や that などがこれに該当します
3.序数詞 : first, second, third などがこれに該当します
4.基数詞 : one, two, three などがこれに該当します
5.主観形容詞 : beautiful, intelligent, useful, pretty などがこれに該当します
6.大小形容詞 : big, small, large などが該当します
7.形状形容詞 : round, square などが該当します
8.性質形容詞 : soft, heard, heaby, smooth などが該当します
9.新旧形容詞 : old, new, young などが該当します
10.色彩形容詞 : red, blue, yellow, green, white などが該当します
11.固有形容詞 : Japanese, Chainese, American などが該当します
12.物質形容詞 : wooden, metalic などが該当します
13.名詞または動名詞

つまり、これらを並べて、一例を作ってみると次のようになります。

those first three useful large square heavy old green Japanese wooden jewel boxes
(あれらの最初の3つの役に立つ大きな四角くて重い古い緑色の日本製の木製の宝石箱)

形容詞の語順で意味・ニュアンスが違ってくる

次の2つの英文を見てみましょう

his last great painting (彼の描いた偉大な絵のうちの最後のもの)
his great last painting (彼が最後に書いた絵で、たまたま偉大なもの)

通常のルールからいくと、序数詞である last が先にきて、その後に主観形容詞の great が来ます。

しかし順序が逆になって、great last となると、少しニュアンスが違ってくるのです。

名詞に近いほうが、その意味を強く限定する制限的な形容詞になっていきます。

指示物修飾と指示修飾

a beautiful typist は、2つの意味を持っています。

1つ目は、たぶん多くの人がこちらの訳を連想すると思いますが、
① 容姿が美しいプロのタイピスト
そして、もう一つの訳が
② 美しくタイプすることができる人

どうして、こんなことが起こるのかというと、形容詞である beautiful がタイピストを修飾しているという指示物修飾と考えれば、①の意味になります。

一方、タイプすること自体を修飾していると考えると、指示修飾となり、②の意味になるのです。

意外と簡単そうなものでも、複数の意味にとれるところが英語の難しいところでもあるのです。

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