ゲームにはいろいろなゲームがありますが、実は中には先行を取った時点で勝ち決定という、隠されたトリックがあるものもあります。
今回はこうしたものの一つとご紹介していきたいと思います。
先行が絶対に有利なゲーム
先行が絶対的に有利なゲーム、というか間違えなければ絶対に先行が勝てるというゲームをご紹介します。
ここにジョーカー1枚を含めた53枚のトランプカードがあります。
このカードをAさんとBさんの2人が今後に取っていきます。
一人が一度に取れるカードの枚数は1枚から4枚です。
最後にトランプカードを取らされた方が負けというルールで、Aさんが先行でゲームを始めます。
もちろん、AさんもBさんも、勝つために最善を尽くすもの(わざと負けるようなことはしない)とした場合、せっかく先行となったAさんの必勝法はあるのでしょうか。
以上が問題になります。
実はやり方を知っていれば、先行のAさんは100%勝てる
Aさんが勝つには、最後にBさんに1枚取らせるということになります。
最後に1枚しか残っていなければBさんはそれを取るしかないのでAさんの勝ちとなります。
しかし、最後に2枚残してしまうと、Bさんに1枚取られ、Aさんが最後の1枚を取らざるを得なくなりAさんの負けとなってしまいます。
同様に最後に3枚残ればBさんに2枚、最後に4枚残ればBさんに3枚、最後に5枚残ればBさんに4枚取られてしまい、最後に残った1枚をAさんが取らされて負けになってしまいます。
それでは、6枚残っている場合はどうでしょうか。
Bさんは4枚までしか取れません。
仮にBさんが4枚取れば、残り2枚になるので、次にAさんが1枚取れば最後の1枚をBさんに取らせることができAさんが勝てます。
Bさんが1枚しか取らなくても、残り5枚となるので、次にAさんが4枚取れば最後の1枚をBさんに取らせることができAさんが勝てます。
つまり、Bさんにカードを取らす時点で、残り1枚、6枚、・・・としておけばいいのです。
数列で考えると、1、6,11、16、・・・、51となります。
つまりBさんが取る番のときに、51枚残しておいて、その後Aさんは、Bさんが1枚取ったら4枚、2枚取ったら3枚、3枚取ったら2枚、4枚とったら1枚と言うように、AさんとBさんで合わせて1+4=5枚ずつ取っていくようにBさんが取った枚数にしたがって調整していけば、最後に1枚残り、それをBさんがとらされる羽目になります。
つまり、1+4=5枚を1セットという考えでいけばいいのです。
この手の問題に慣れている人は公式を知っている
こうした問題に慣れた人は、解くコツというか公式みたいなものを知っています。
全体のカードの枚数を、1回で取れる枚数の最小値と最大値の和で割った余りを取れば、最後にカードを取れます。
つまり53枚のカードで、1回に取れる枚数は1枚~4枚なので、53÷(1+4)=10余り3
Aが最初に3枚取れば、最後にAがカードを取ることができます。
でも最後にカードを取った方が負けであるならば、1枚残さなければならないので、最初に3枚ではなく2枚とればいいのです。