上手な部下の叱り方 | 薬剤師トピックス

パワハラなどが問題になってきている昨今、ちょっとトラブルがあるとすぐにパワハラ上司だなどと批判されてしまったりします。
たとえ部下のため思い叱っても、それがパワハラととらえられてしまうような難しい時代ともいえるかもしれません。

叱るべき時に叱れない大人が大多数、パワハラ過剰の世の中の大罪

最近、日本人のモラルが非常に低下し、民度も下がってきているといわれています。

もちろん体罰はいけませんが、子供をしつけのために少し叱っただけでも、パワハラだなんだとの過敏に反応する親、甘やかされて育った子供、社会全体が過敏になりすぎているきらいがあります。

叱るということは非常にエネルギーがいることです。

でも叱る相手のことを考えて叱るわけですが、時に嫌われてしまったりします。

それならば、見て見ぬふり、叱って自分が嫌われるぐらいなら、甘い言葉をかけて好かれる偽善者でいたほうが、自分自身のトラブルになるわけじゃないし・・・という人が増えてきてしまうのも無理はないのかもしれません。

昔の話をすると、若者からは煙たがられてしまうが、昔は電車の中やレストランで子供が騒いでいたら、他人の子供でも周りの大人から注意されたものです。

しかし、今、そんなことをしようものなら、「他人の分際で余計なことしないでください。」と親から逆切れされる始末。
社会で国の宝である子供を立派に育てていこうという古き良き時代はどうなってしまったのだろうか。。。

叱ることと怒ることは違う

もちろん昔からよく言われていることですが、叱ることと怒ることは全く別です。

怒ることは、相手ではなく自分の感情にまかせてそれをぶつけてしまうことになります。
部下が失敗をして自分も謝らなくなってしまった場合、なぜ自分まで謝らなければならないんだと言わんばかりに、それを部下にぶつけて怒ってしまうといったような場合が典型的なケースになります。

こういったことは、相手に伝わってしまいます。
うちの上司は叱っているのではなく、感情にまかせて怒っているとなり、その後はちょっとしたミスをしても報告しなくなったりしてしまったりします。

叱るときは相手の目を見ない

よく子供を怒る親が「おい、今叱ってるんだから、ちゃんとオレの目を見ろ!」と言ったりします。

子供はどうかしりませんが、叱られるというのは誰でもイヤなものです。ましてやある程度自分が悪いと反省しているところに、上肢から目をじっくり見られると居心地が悪くなり反発心が生まれやすくなるということがわかっています。

褒めるときは目を見て、叱るときはじっと目をみつめないというのが鉄則
です。

すぐに叱り、クドクド長時間叱らない

子供でもそうですが、時間が経ってから叱られると、何で今叱られなくちゃならないんだよと思ってしまったりします。
叱るべき事態が起きた時は、その時にすぐにしかり、短く切り上げることが大切です。

クドクドと叱っていると、そのうちたまっているうっぷんを発散するために思いを吐き出し気分が良くなってくる傾向にあります。

こうなるともはや叱っているのではなく、うっぷんを晴らしているようになってしまいます。
叱られている方もうんざりしてしまい、効果半減です。

行動を叱り人格は否定しない

叱る時に一番やってはいけないことの一つに、人格否定があります。
だからおまえはダメなんだ!なんていうのは最低の叱り方です。

具体的にどんな行動で叱られているのかをしっかりと伝えることが大切です。

みんなの前で叱ったり、誰かと比較しない

みんなの前で叱ると、恥をかくことにつながりかねませんし、ましてや見せしめのように叱りやすい社員を叱るというやり方もあるようですが、こんなのはもってのほかだと思います。

また誰かと比較して叱るというのは叱られている人が傷つくだけでなく、集団の和も乱すことになりかねない叱り方です。

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