同じものを見ていても男と女は違うもの見ている | 薬剤師トピックス

同じものを見ているんだったら、同じものだろうということですが、同じものを見ていても、男性の目に映っているもの女性の目に映っているものは違うのです。

男女で違う色の感じ方

どういうことかというと、色の感じ方の問題です。

同じものを見ていても、見えている色が違うのです。

もちろん、目で見る視覚の機能自体には男女差はありませんが、視神経を通して脳に伝達された情報の処理能力の違いにより、見え方が変わってくるのです。そのために同じ色を見ていても、実は感じ方が違ってくるのです。

その脳内の視神経を通しての情報処理能力に影響を及ぼしているとされているのが男性ホルモンであるテストステロンではないかと言われています。

具体的にどう違うのかというと、女性は男性に比べて、青・黄・緑色に関する識別能力が高いと言われていて、微細な色の違いを識別できるのです。

男性では同じ色に見えてしまうものでも、女性はしっかりとその色の違いを別の色として認識しているということになります。

この差は本当にわずかな差ですが、存在するという研究報告があります。

同じ夜景を見ていても男性のほうが先に飽きる

この男女における色の識別能力による差により、同じ夜景を見ていても、女性のほうがキラキラと色彩豊かに見えているので、男性のほうが女性よりも早く飽きてしまうのではないかと言われています。

女性のほうが男性よりもショッピングで楽しいという人が多いのは、より多くの色情報を商品から得ているためかもしれません。

色の感じ方の男女差

可視スペクトルのほぼ全域にわたって、同じ色相を知覚するのに、男性は女性よりもやや長い波長を必要とすることがわかっています。

色は波長が長いほど温かい色になり、波長が短いものほど冷たい色になります。

だからオレンジ色をみると男性は女性よりも赤く見えている可能性があり、緑色の草をみると女性はより緑色に見えているのに男性は少し黄色が買って見えている可能性があるのです。

さらに、色のスペクトルの中央にある青、緑、黄色の識別においては、女性のほうが男性よりも優れていることが明らかになっています。

男性が優れている部分もある

こうしてみると、色の識別という点では、女性のほうが男性よりも優れているということになります。
一方、男性のほうが優れている部分もあるのです。

それは、細部の素早い変化を遠くからとらえる能力です。点滅する光の列の幅がより狭く、点滅の速度がより速いものを見分ける能力に優れているという研究結果がでています。

これは、男性ホルモンであるテストステロンによって、脳の視覚野の神経細胞が生まれつき女性よりも多く神経発達しているからだと考えられています。

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