名刺交換と心のバリア | 薬剤師トピックス

ビジネスの世界で『名刺交換』というのはよくあるシーンです。
名刺交換のマナーとしては、

名詞を渡すときは、挨拶をしながら両手で渡す
もらった名刺は机の上に置いておく

このぐらいのことは社会人としては知っていて当たり前ということになりますが、実はこの名刺交換は相手の心のバリアをみるのにとても参考になるのです。

商談・交渉は名刺交換の時点で始まっている

商談や交渉は、名刺交換をした後に実際にテーブルについてから始まる、あるいはプレゼンが始まってからと思っている人が多いと思いますが、名刺交換で相手と自分との心の距離を確認するという意味では、名刺交換のときからすでに始まっているのです。

名刺交換をするときに、相手に思いっきり近づいてみると、相手の心のバリアがわかります。

相手も名刺交換をするために近づいてきているのだから、名刺を交換して挨拶するまではそのままですが、その後にそのままでいるか、それとも一歩下がるのかを観察すると、相手の心のバリアがわかるのです。

もしそのままの場所で近づいた距離をキープしているのであれば、心のバリアが薄く、比較的短時間でも心を許してくれる可能性が高い相手になります。
逆に一歩下がって距離を保とうとする人は、警戒心が強く心に壁を作りやすいタイプなのです。

もちろん名刺交換の時に近づく距離にもより、極端に近づきすぎるとどんな人でも一歩下がりたくなりますが、多少少し近づき気味ぐらいにして試してみると良いでしょう。

なぜ心のバリアと名刺交換後の距離が関係してくるのか

人間は、相手との心の距離によりストレスを感じる距離があります。
自分の嫌いな人に対しては、半径10m以内に近づかないで!と思う一方、恋人であればボディータッチされても嬉しいということになります。
ここまで極端でなくても、その親しさによって近づいてもストレスにならない距離というものが相手によって違ってくるものです。
つまり、名刺交換をするときに近づき気味でもそのまま一歩も下がらないというのは、その距離まで近づいてもあまりストレスに感じていないということであり、一歩下がるということは近づいた距離ではストレスを感じるということになります。相手から信用されていない、心を開いてくれていないということになります。

同じように一歩下がらないまでも、名刺交換で近づいた時に体の重心が背中側に移ってしまっているような人も警戒心を抱いていると言っていいでしょう。

相手との物理的距離は、そのまま相手との心の距離とも言えるのです。

名刺交換や資料を渡すときに距離を保とうとする人を相手にする場合、まずは相手の信用を得ることに力を注いだほうが良いというビジネス戦略もたつというわけです。

自分から近づくのはどうも・・・

名刺交換をするときに、自分から近づいていくのも勇気いるという人もいると思います。
近づきすぎて、それで相手に不快な思いをさせて嫌われてしまったらどうしようと考えるのも自然なことです。

そんな場合、名刺交換をするときにこちらは動かないという方法もあります。
すると相手が名刺交換のために近づいてくるので、その相手がどれだけ自分に近づいてきたかによって判断できます。
これは名刺交換だけでなく、書類などを受け渡しする場面でも同様のことが言えます。