悪いファインプレーと良いエラー

サンデーモーニングというTBSの番組が日曜日の朝に放送されていますが、そこに元巨人軍の張本氏がスポーツコーナーにでてきて、野球のファインプレーやエラーに対して、あっぱれ!とか喝!とかをつけて、コメントをしています。

ファインプレーだから良いというものではない

一般には、ファインプレーというと、その名前の通り、素晴らしいプレーというイメージがあります。
それでは、私たち一般の観客は、何をもってファインプレーとしているのでしょうか。

野球を素人目で見ていると、そのファインプレーという判定は、見た目の派手さなどをみて、おおっ!すごいプレーだった!という主観で見ている部分があります。
例えば、外野に大飛球が飛んだとき、外野手が見事なダイビングキャッチをしてアウトにして、ピンチを救ったということになれば、見事なファインプレーということになりますし、テレビで放送しているアナウンサーも素晴らしいファインプレーでしたということになります。

しかし、こういったプレーがあったとき、解説者として呼ばれていた元西武の監督である広岡氏は、渋い顏をしながら、「あのファインプレーは、悪いファインプレーです。」と言ったそうです。

広岡氏が言うには、一見、ダイビングキャッチしてアウトにした外野手は、素晴らしいと思いますが、もともとの守備位置が間違っていたというのです。
守備位置が間違っていたから、自分がいないところにボールが飛んできてしまった。

結局、ダイビングキャッチしてアウトにしたから、それに関してはファインプレーといっても言いでしょうが、結果オーライであって、守備位置は間違っていたので、悪いファインプレーだというわけです。

良い失敗もある

同じ試合で、今度はある内野手が、飛んできた強いゴロを捕球できないでエラーになりました。
その時、広岡氏は、「あのエラーは、しかたがない。」として「あれは、良いエラーです。」とまで言ったそうです。
あの場面で、その内野手がとっていた守備位置は正しく、たまたま判定はエラーになったもので、強いイレギュラー気味のゴロを捕れなかったのはしかたがないというのです。

仕事での悪い成功・良い失敗

この広岡氏の話を、私たちの仕事に置き換えてみると、悪い成功と良い失敗があるということになります。

組織や人間は、リスクを生みやすい体質と言われています。
そして、それを考えなければいけないということになります。

それには、仕事の基本が大切ということになります。野球で言えば、正しい守備位置をとるということになります。
つまり、仕事の基本を大切にすることが大事だということになるのでしょう。

例えば、仕事で電話があったとき、相手の名前や連絡先を聞いて、さらに復唱して確かめるということを習慣にしていて無意識にできる人は、リスク感覚をもっていて、こうした仕事の基本ができている人は、ミスもおかしにくいと言えます。