薬剤師の業務とは直接関係ありませんが、コミュニケーションという意味で、また話しの話題ということで、手をつなぐという行為の意味についてとりあげてみました。

よく街を歩いていると、恋人同士が手をつないで歩いています。
もちろん、手をつなぐ相手は恋人同士とはかぎりません。
母親が子供の手をひいてというのはよく見かけるでしょうし、小さい子供同士や、老夫婦が手をつないでいるのをみると、なんか微笑ましくもなってきます。

自分が好きな人とはじめて手をつないだとき、ドキドキしたという人も少なくないと思います。

また、小さいとき母親に手をひかれて、安心感を覚えた経験がある人もいると思います。

手をつなぐという行為は、それだけで安心感がある、心が安定する、気持ちがよくなる愛情を感じることができるといったメリットがあります。

手をつないでストレスホルモンを減らす

手をつなぐと、ストレスホルモンであるコルチゾールというホルモンの分泌が減ると言われています。
コルチゾールは、ストレスを感じたとき分泌され、血管を収縮します。
例えば、お化け屋敷にはいった恋人同士が手をつなぐというのも理にかなった行為なのです。
なぜならば、お化けが怖いといことでストレスになり、血管が収縮して、そのことで心拍数があがり、それでドキドキしてきます。
そこへ手をつなぐことで、お化け屋敷に入って急に上昇した心拍数を正常にもどすために無意識のうちに手をつないでいるといったことが起きるのです。

手をつないで幸せのホルモンがいっぱい

手をつなぐと、幸せのホルモン、または愛のホルモンとも呼ばれているオキシトシンが分泌してきます。
オキシトシンは、心に安定感を与えるほか、ストレス中枢に直接働きかけ、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑えてくれるのです。

またオキシトシンは、子供を産んだ母親の母性を刺激したり、母乳の分泌を促したり、友達に親密感を感じるときに大きな役割を果たします。
デートで手をつなぐことで、相手への信頼度もあがり、良好な関係がつくれます。
このオキシトシン、手をつなぐという行為の他に、バグをする、べったり寄り添うといったことでも分泌されます。
このように、スキンシップによって分泌されるオキシトシンですが、最近ではスマホが一種の必須アイテムのような時代となり、昔と比べて家族や友達との会話やスキンシップが減ったとも言われています。
ストレス社会で、心が病みやすい時代、オキシトシンの事を考え、大いにスキンシップをすることも大切なのでしょう。

手をつないで不安解消

手をつなぐことは、心を安定させ、安心感や落ち着いた心を与えることができます。
心理学者のエドワード・へローウェルは、親が子供の手を握って不安感を解消するという行為は、子供達の態度や習性を定着させるのに重要な役割を果たしていることを明らかにしています。
ビジネスの世界でも、握手をするというのも、初めての相手に対して不安を少しでも解消しようという意味ももしかしたらあるのかもしれません。

心地よく感じない相手と手をつないでも・・・

手をつなぐことで、幸せホルモンのオキシトシンが分泌されたり、ストレスホルモンのコルチゾールが抑えられたり、不安が解消したりといろいろといいことがありました。
それなら、苦手な人、どちらかというと嫌いな人とも、無理矢理握手すればハッピーになれるのでしょうか?

答えはNo!

家族や恋人、仲の良い友達などであれば、たっぷりとオキシトシンが出てくるでしょうが、心地よく感じない相手を無理矢理に手をつないでも、かえってストレスがたまってしまうだけです。