科学技術が発達し、世界一となったスーパーコンピューター『富岳』もある中、気象予報、特に大雨を長期間に渡って降らす線状降水帯の発生予想は難しいものがあります。
予測困難なゲリラ豪雨や、集中豪雨、急遽発生してくる線状降水帯などは、今だに予想することは難しいようです。
大雨洪水警報、近くの川は大丈夫?はダメ
水害に対しては、まずは身を守る行動をとるということが一番です。
間違っても、避難判断のために川の増水の程度を自分の目で確認しにいくような行為はNG行為です。
水かさが増してくるスピードは予想以上に早く、一気に氾濫した川にそのままのみこまれ流されてしまうかもしれません。
急に冷たい風が吹いてきたり、雷鳴が聞こえているような場合は大気が不安定で積乱雲が発生してくる可能性があるので、警戒をします。
地域の水害ハザードマップはしっかりと確認
各地に地域の水害『ハザードマップ』が作成されています。
かなり確度が高いもので、多くの水害で、実際に水没した地域とこのハザードマップで危険地域とされている地域がピッタリ合致しているのです。
水害時に心酔の危険がある地域と避難場所の位置が確認できます。いざ浸水しそうなとき、どの経路でどのように避難すればいいのか、事前に確認しておくことが大切です。
避難する際は、立体交差している道路で地面より低くなっているいわゆるアンダーパスは、冠水の危険が最も高い場所ですので、家の近くや避難経路にそうした場所がないかどうかを確認し、避難の際には避けるようにします。
『ハザードマップ』はインターネットで確認することができますし、インターネットがない場合でも、自治体に問い合わせをすれば確認することができるようになっています。
避難するときは複数人数で、長靴・サンダルではなく運動物で
自治体や消防から避難の呼びかけがあった場合は、速やかに行動することが大切で、早め早めの避難が大切です。
どんなに遅くても、ひざ下浸水の前に早めの避難行動を取ることが大切です。
逆にひざ下浸水以上になっている場合は、より安全な垂直避難、できれば3階以上に避難するようにしたほうがよいでしょう。
避難する際は、できるだけ単独行動ではなく、複数の人数で行動するようにします。
避難する際は運動靴が適しています。
長靴は中に水が入ると脱げやすくなりますし、サンダルも脱げやすいといったことでNGです。
すでに冠水してしまっている場合は、水没しているマンホールや側溝に足をとられてしまうリスクがありますので、傘や長い棒で路面を突いて確認しながら進むと良いでしょう。
また水につかった車の使用はリスクがあります。
大雨で水に浸かった車は、電気系統のショートなどによって車両火災や感電事故のリスクがあります。
水害の水深が浅い場合はゴミ袋が土のうへ
水害の浸水が軽度で床下浸水程度で済みそうな場合は、建物の浸水対策として土のうが考えられます。
しかし、よほど用意がいい家でもない限り、土のうがあるというケースはそう多くありません。
そんな場合は、45L程度のごみ袋を二重にして、そこに半分程度水を入れて口を縛れば、簡易な水のうになります。
もし段ボール箱があれば、この簡易水のうを中に入れて連結すれば強度も増し、積み重ねれば高さもかせぐことができます。
しかし、これはあくまでも応急処置で、床下程度の浸水で済みそうな場合です。
それ以上になる可能性があるのであれば、速やかに避難してください。