片思いの恋をいつまでも覚えているのはなぜ? | 薬剤師トピックス

片思いの恋いつまでも忘れられないのは、ある心理的な現象が関係していると考えられます。

「続きはCMの後で!」が気になる

最近の番組はCMの前にすごく盛り上げておいて、盛り上がったところで、「続きはCMの後で」となってしまう。

しかもそのCMが長かったりします。こっちは番組がみたいのであって、見たくもないCMを2分も3分も番組の途中に入れられると、CMを出しているメーカーに対して悪意さえ感じてしまうことがあるくらいです。

深夜の時間帯にもなると、もうCMだらけで、こうしたことがテレビ離れの一因にもなっているのだろうなと感じます。

これは、心理的には、『ツァイガルニク効果』と言われるものらしいです。

「続きはCMの後で」などと言われると、それほど興味があるわけでもない人まで、なんとなく気になってチャンネルをそのままにしてしまうというようなことがあるのです。

人間は、未完成なものや何らかの理由で中断されたものに注意や関心をひきやすいというのが、『ツァイガルニク効果』になります。

CMがなければそのまま盛り上がって最後まで結果がわかったのに、いいところで中断しやがって・・・ 気になってしょうがないじゃないか・・・ ということで心残りが生まれて、見ずにはいられなくなってしまうのです。

最近のテレビ番組を見ていると、こうした心理的なテクニックが目立ちます。

若くして消えたアーティストが印象に残るのも同じ

有名で記憶に残っている芸能人やアーティストには、若くしていなくなった人が結構います。
尾崎豊やマリリン・モンロー、ダイアナ妃などは、結構世間の人の記憶に残っているものです。
もっと長く活躍していれば、いろいろな作品が見れたのにという思いがあり気になってしまうという心理も働いているのです。

メールやLINEでも、相手からの返事が遅いと、返信が来て完結なのに、まだ完結されないというkとで、「どうしたんだろう?」と気になってしまうものです。「返事が来ない」という未完成な状態が人の関心をひきつけているのです。

片思いの恋も未完成

片思いの恋も、見方を変えれば、成就(完成)せずに途中で挫折してしまった若いころの夢ということで、未完成のものとして、印象深く心に残るというのも、『ツァイガルニク効果』になるのです。

人間は、失敗から学ぶ生き物と言われますが、成功体験より失敗体験のほうが記憶に残りやすいというのも、『ツァイガルニク効果』によるものだと考えることができます。

失敗は未完成のまま終わってしまったことから記憶に残りやすいのです。またそれゆえに人間は成長できるのかもしれません。

最新情報をチェックしよう!