防犯カメラ・顔認証システムの現状と進歩 | 薬剤師トピックス

防犯カメラも進歩し、最近ではライブカメラのように広域を監視し、ネットなどでも公開できる画像をリアルタイムに撮影するものもあります。

ログインの際にユーザー名とパスワードを入力するようにすれば、遠方にいて鮮明な画像を確認することができます。

日本と海外の防犯カメラ事情

日本の防犯・監視カメラの設置台数は、おおよそ500万台と言われていますが、監視大国というとイギリスや中国が浮かびます。

テロへの警戒が厳しく、力を入れているイギリスでは、推定600万台のカメラが設置されていて、そのうち200万台がロンドンに集中しているといわれています。
2005年に起きたロンドン同時爆破テロの実行犯の特定にも防犯・監視カメラが一役買っています。

中国では、多くのカメラに人工知能AIが統制されていて、顔認識や歩容認識などもできるようになっていて、近い将来では推定4億台のカメラが設置されることになっているといいます。
まさに、監視社会の共産国といったところでしょうか。

日本でも、渋谷で大騒ぎをして車をひっくり返した若者が、防犯・監視カメラなどにより自宅まで追跡され、逮捕されたということがありましたが、大勢の人が集まる渋谷から、いろいろな場所に設置されているカメラをたどって、人口が多い都市部の人間を特定したというのは、まさにすごいことです。

特に、繁華街は防犯対策の強化がされていて、街頭防犯カメラシステムがあり、歌舞伎町では撮影した映像は新宿警察署と警視庁本部に送られています。
こういったシステムは、新宿だけでなく、池袋や渋谷でも行われているようです。

さらに、事件や事故が発生したときに、通報ボタンを押すとインターフォンで警察官と通話ができるスーパー防犯灯が設置されている道路や公園もあります。

防犯カメラの解像度はいかに

そうはいっても、防犯カメラの性能はまちまちで、中には画質が粗く不鮮明な画像の場合もあります。

解像度が低い画像を拡大しても、モザイクがかかったようになってしまうということはわかると思います。

こんな状態では、とても顔などが認識できませんが、そうした場合に活躍するのが『近接化処理』という技術です。

『近接化処理』というのは、マス目とマス目の境界をぼかしていくことで、輪郭や目鼻立ちをしっかりさせていきます。
この手法は、『ガウス分散処理』とも呼ばれています。

色についても、色と色の境界部分をより際立たせるために、いろいろな画像処理が行われ、ある程度人相が判別できるようになります。

もちろん、それだけで個人を特定できるということではありませんが、別に映っている顔写真などと照合し、同一人物かどうかが確認されたりします。

顔認識と顔認証

防犯・監視カメラはもちろんですが、身近なところで言うと、スマートフォンやPCなどにも組み込まれ、顔認識が行われたりします。

画像から、人間の顔を検出し、性別や表情などを識別するシステムが『顔認識』になります。
顔の輪郭、目・鼻・口といった顔のパーツの位置関係から顔を認識しているのです。

同時にたくさんの顔を認識し、特定の人物の顔を識別し、そのままカメラで追跡するようなことも可能になっています。

『顔認識』と似ていますが、少し違うものとして『顔認証』があります。

『顔認証システム』は、チケットの転売防止や、ゲートの通行など本人確認の目的で利用されています。

撮影された顔写真やカメラ映像をもとに、事前に登録した顔画像データと照合して、登録されている本人かどうかを認識するシステムになります。

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