シミに効く漢方9選 | 美容トピックス

主要な漢方処方の中で、「シミ」に効能をもったものを9処方ほど紹介します。

葛根紅花湯(かっこんこうかとう)、加味逍遙散加川きゅう地黄(かみしょうようさんかせんきゅうじおう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、桂枝茯苓丸料加よく苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)、甲字湯(こうじとう)、四物湯(しもつとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、当帰芍薬散加人参(とうきしゃくやくさんかにんじん)、当帰芍薬散加附子湯(とうきしゃくやくさんかぶしとう)には、「シミ」という文字が効能効果に記載されています。

シミに良い生薬

シミをはじめ、ニキビや肌荒れといった肌の症状に効果がある美肌関連生薬といえば、よく苡仁(ヨクイニン)を思い浮かべる人は多いと思います。

よく苡仁は、ハトムギの果実の包鞘を除いて軽く精製したものですが、果皮のついたままのハトムギは、ハトムギ茶として美容のために用いられたりしています。

よく苡仁には、利潤作用、排膿作用、健脾作用があり、肌の水分代謝の改善などの作用がみられます。

婦人薬に多いシミの効能

シミの効能がある漢方を見ると、桂枝茯苓丸当帰芍薬散といった婦人病に用いる漢方が目立っています。

更年期などの原因で、下腹部の血の流れが悪くなると月経不順などが起こり、血が滞って気の流れが阻まれ、末端まで陽気が届かなくなるため手足が冷えてりします。

こうした状態を解決する生薬として、血の流れを良くする牡丹皮・桃仁・芍薬や、経脈を温めて気の流れを良くする桂皮といった婦人病に使われる生薬が使われます。

また、下腹部で気・血・水の流れが滞ることで、皮膚を養う血と水の流れが悪くなり皮膚症状が出てきますので、水代謝を改善する茯苓が配合されます。

こうした下腹部の気・血・水の滞りいにより、下腹部痛や炎症、月経不順、シミなどが起こってくるので、肝の気の流れの悪さを改善する川きゅうや当帰、肝の血の不足を補う当帰や芍薬といった婦人病に使われる生薬が、シミにも使われるのです。

更年期のシミと漢方

特に女性に多い肌トラブルの原因の一つに、ホルモンバランスの乱れがあげられます。
生理の前後などで、定期的に肌トラブルが起こるという人も少なくないと思いますが、それもホルモンバランスの乱れによる肌トラブルの可能性があります。

漢方では、肌質を改善して美容というよりも、女性ホルモンや血液の流れを整えてあげることで、こうした肌トラブルを改善していくということで、桂枝茯苓丸や当帰芍薬散などの婦人病薬としてしられる漢方処方がよく用いられたりします。

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