ダイエットのことを考えて脂肪を燃やしたいのであれば、体のある部分を冷やすと良いと言われています。
その部分とは、『デコルテ』です。
あまり長時間冷やすと、逆効果になりますので、2時間以上冷やすのは避けます。
デコルテってどんなところ?
『デコルテ』というと、服飾において、襟を大きく開け、胸や肩、後背部をあらわにするデザインのことを言います。
美容の分野で『デコルテ』というと、鎖骨周りの部分というイメージを持っている人が多いと思います。
しかし、『デコルテ』はもっと広い部分を指し、首筋から肩周り+胸元までをデコルテと呼びます。
デコルテの部分には、多くのリンパが流れています。
デコルテマッサージという言葉があるくらい、注目の場所で、このデコルテをマッサージすることで、肩周りが楽になったとか、むくみがとれたというような人もいます。
デコルテを冷やすとダイエットに効果的な理由
デコルテには、褐色脂肪細胞が集中しています。
ダイエットのためには、このデコルテの部分を保冷剤や水を入れたペットボトルを凍らせたものなので冷やすと、脂肪燃焼効果が高まるのです。
脂肪を落としたいのなら、脂肪燃焼であって、温めたり熱をかけたりして燃やすというイメージがあるのに、冷やしてどうするんだろうと疑問をもつ人もいると思います。
3つの脂肪細胞
実は、脂肪細胞には、白色脂肪細胞、褐色脂肪細胞、ベージュ脂肪細胞があります。
肥満の原因になっているのは、エネルギーを蓄える働きを持っている白色脂肪細胞で、この細胞の中に脂肪が多く蓄えられていきます。
一方、褐色脂肪細胞は、エネルギーを消費して熱を作る働きをするもので、寒さを感じた時などに、体温を上げさせるために脂肪を燃焼させる役割を担っています。
ベージュ脂肪細胞は、白色脂肪細胞が元になって生まれ、褐色脂肪細胞と同様にエネルギーを消費させます。
唐辛子のカプサイシンや、生姜のジンゲロールなどの辛味成分には、このベージュ脂肪細胞を増やす働きがあることがわかっていて、ダイエットにつながります。
つまり、褐色脂肪細胞が多く集まっているデコルテの部分を冷やすと、体温の低下が感知され、熱を生み出して体を温める方向になります。
褐色脂肪細胞を冷やしながら運動ができるという点から言うと、水泳はダイエットに効果的と言えます。
だから褐色脂肪細胞が集まるデコルテを冷やすことで、脂肪燃焼効果のアップが期待できるのです。
長時間冷やすと、デコルテの血流が滞ってしまい脂肪燃焼効果に関しては逆効果になってしまいますので、2時間以上は冷やさないことが大切です。