口臭には、歯磨きはもちろん舌ブラシが有効 | 美容トピックス

口臭というと『口臭エチケット』という言葉があるくらい、身だしなみのエチケットとして大切なものです。

しかし、知らず知らずのうちに、口臭で相手に不快な思いをさせているかもしれません。

「同僚の体臭やにおいが耐えられない」、「女性社員の化粧のニオイがキツイ」といったことで、最近ではスメハラ(スメルハラスメント)という言葉も話題になっています。
口臭もスメハラの1つで、「上司の口臭が我慢できない」といった訴えも結構あるようです。

他人の口臭に対して敏感な人は多い

そんな口臭ごときで、ぐだぐだ言うんじゃない!と思う人もいるかもしれませんが、意外と口臭は気にされているのです。

DIMSDRIVEが、2017年にモニターに対して行ったアンケート結果では、回答した4099人中、8割の人が「他人の口臭が気になる」としています。

他人の口臭が気になるシーン上位は「1対1で話している時」「電車、バス、エレベーター内など」が挙げられています。

このアンケート結果では、自分の口臭が気になるという人も約75%となっていて、性別では女性、年代では30代、40代が特に気にする人が多くあっています。

生理的口臭とは

生理的口臭は、誰にでもあるものであり、起床直後、空腹時、緊張した時など、口の中の乾燥が原因で起こってきます。

起床直後、空腹時、緊張した時は、唾液の分泌が減少していて、細菌が増殖して口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)がたくさん作られるためなのです。

しかし、歯みがきをすることで、細菌や揮発性硫黄化合物(VSC)が減少しますし、食事をしたり、水を飲むことで唾液量が増加することにより、この生理的口臭は急激に弱まります。

こうした生理的口臭の場合は、ほとんど周りの人も時々不快な感じをする程度で、おおむね相手の顔からの距離は30cm以内の至近距離に近づいた場合に、不快を感じることが多いようです。

つまり、普通に起床直後などに歯磨きをしていれば、通常の会話で生理的口臭によって相手に不快な思いをさせるということは、あまりないと言えるでしょう。

生理的口臭以外の口臭

生理的口臭以外には、いわゆるニンニクやネギといった臭いが強い飲食物や、酒・たばこなどによる口臭です。

これも一時的なものですが、やはり他人と会うというときには、口臭エチケットにも気をつかいたいところです。

耳や鼻、喉、呼吸器、消化器に病気があると、病変部から発生する臭いが口臭となってでてくることもあります。

糖尿病でも口臭が起こります。

病的口臭の9割以上が、口の中にその原因があるとされていて、歯周病や虫歯、歯垢や歯石の沈着、唾液の減少、義歯の清掃不良などから起きてきます。

それ以外にも、ストレスによって唾液の分泌量が減ったりした場合も、口臭の原因になります。

歯や歯茎だけじゃない口臭の原因

口臭の病的原因の9割は、口の中ということですが、歯周病や虫歯からも連想されるように、その原因は歯や歯茎と思われがちです。

もちろん、そうなのですが、歯や歯茎以外にも、見落とされがちなのが舌なのです。
口臭の温床とも言われているのが「舌苔」で、舌の表面に付くコケ状の細菌の固まりです。

口臭を防ぐには、歯磨きの他に、舌ブラシによるブラッシングが有効なのです。

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