毎日入浴をするという人も少なくない日本人は、世界的にみても綺麗好きな民族です。
そんな日本人だからこそ、ニオイに関しても敏感な面があります。
日本人は、他人のニオイはもちろん、自分のニオイに関しても必要以上に敏感な人が多いと言えるでしょう。
ワキガ≠不潔
ワキガは汗をかくことによって起こってきます。
よく勘違いされるのが、ワキガの人は不潔にしているからだというイメージを持っている人がいますが、大きな間違いです。
ワキガは不潔にしているから起こる臭いではありません。
ワキガは遺伝的なもので、ワキガ体質というものがあります。
ワキガ体質とはどういう人のことかというと、アポクリン汗腺の働きが活発な人になります。
なぜ日本でワキガが問題になるのか
よく日本ではワキガが問題となりますが、欧米などではそれほど問題視されていません。
日本人が清潔好きで、ちょっとした臭いにも敏感だということもあるかもしれませんが、日本人の民族的な特徴もあるようです。
日本人は、欧米人や黒人、アラブ系の人に比べるとワキガの原因となるアポクリン汗腺が発達していない民族なのです。
だから日本人はワキガに悩む人は少ない傾向にあり、割合としては10人に1人くらいだと言われています。
しかし、中には遺伝的にアポクリン汗腺の発達の良い家系があり、そういった人たちがワキガで悩むことになります。
アラブ系やラテン系などの民族では、ほとんどの人がアポクリン汗腺が発達したいわゆるワキガ体質なので、ワキガに対してもそういうものだということで気にもとめていません。
だからワキガ自体が問題になることがないのです。
しかし、日本は多くの人がワキガ体質ではないので、ワキガ体質だと目立ってしまうのです。
ワキガをチェックしよう
自分のニオイなのでなかなかワキガに気づかないという人もいると思いますので、ワキガの可能性があるチェックリストをあげてみました。
□ 白い服を着ると、いつのまにか脇の下が黄色くなっている。
□ 耳垢がしっとりとしている。
□ 両親の両方あるいはどちらかがワキガ体質。
ワキガ体質だと、アポクリン汗腺が発達しているので、そこからでる汗で脇の下が黄色味を帯びてきます。
またアポクリン汗腺は耳にもあるので、ワキガ体質だと耳垢がカサカサではなくしっとりとしています。
ワキガ対策
ワキガは、アポクリン汗腺から出た汗で皮膚の角質が蒸れ、そこに雑菌は繁殖して分解されニオイがでてきます。
したがって簡単にできるワキガ対策は、皮膚の角質に汗が混じって蒸れることを防げばいいのです。
石鹸で洗う
石鹸で洗うといっても、タオルと固形石鹸で1日1回、軽く洗えば十分です。
殺菌ソープや除菌スプレーなどの利用も有効です。
汗対策をしっかりする
汗がこもるような化学繊維の衣類はさけ、汗を吸収するワキ用パッドをつけると良いでしょう。
パッドは昼に取り換えれば十分でしょう。
また、ウェットティッシュで脇の下をこまめに拭くということでも良いでしょう。
わき毛処理
わき毛は雑菌のすみかになるので、わき毛を短く処理しておくのも有効な対策になります。