「目は口ほどにものを言い」、「顔の老化は目元に表れやすい」、「マスクしていても目元は常に見られている」といったことからも、目元のケアは美容面から非常に重要と言えます。
デリケートな目元
目元は目立つのに、非常にデリケートな部分です。
目元の角質層の厚さは、約0.02mmと言われています。
頬などの顔の部分の角質層が10~15層あるのに対して、目元は5層程度しかないのです。
そのため、皮脂腺も少なく、うるおいを保つ保湿作用も弱い部分になっているため、乾燥しやすく小じわができやすい部分になっています。
さらに、まばたきなどで常に動いている部分であり、スマホやパソコンを長時間見ていると目元の筋肉も疲れやすくなってきます。
こうしたことから、皮膚構造に影響が出たり、血行不良になりやすいデリケートな部分であるため、くすみが出やすい部分でもあるのです。
目元の血行不良
目元は角質層が非常に薄くなっています。
そのため血液が透けて見えやすい部分でもあり、そのため血行が悪くなってくると、目元の部分の肌の赤味がなくなってきて、くすんだように見え、老けて見えたり、疲れて見えるようになります。
目が疲れたなと感じたときは、タオルを水に濡らして電子レンジで1分間チンをしてつくったホットタオルを、目元にあてて、ゆっくりと温めたあと、しっかりと保湿すると良いでしょう。
しみができやすい目元

目元はシミができやすい部分でもあります。
もちろんマスクをしていても太陽光にさらされている部分ということもありますが、やはり角質層が薄い部分であるので、しみや色素沈着が目立ちやすい部分でもあります。
また、目が痒い時についつい目をこするなど刺激を与えてしまうことがあり、それによりメラニンが作られて色素沈着が原因となってシミができやすくなるということも考えられます。
特に目元においては、気になるのであれば美白成分が入った化粧品を使用してもよいかもしれません。
眼輪筋のマッサージも有効
目元のくすみは、目の周りの血行にも大きく関係しているので、目の周りの筋肉である眼輪筋をやさしくマッサージしてあげるのも効果的です。
眼輪筋は、目の周りにある筋肉で、目を動かすときに使われます。
眼輪筋のマッサージのやり方は、上まぶたの真ん中あたり、眉のすぐ下ぐらいを指で上にそっと引き上げたまま、10秒ぐらい目を閉じ、次に、目じりの下を斜め上に引き上げたまま10秒ぐらい目を閉じると良いでしょう。
この眼輪筋マッサージは、目が疲れているときにも非常に有効で、ちょっとした時間でもすぐにできるので、試してみると良いでしょう。