肌のテカリの原因は、過剰に分泌された皮脂によります。
皮脂は毛穴の中にある皮脂腺から分泌され、気温や湿度などの環境条件や、肌のコンディションによって分泌量を調節しています。
肌がテカリやすい人、つまり脂性肌の人は、この皮脂分泌が過剰な状態になっています。
肌がテカリやすい原因
肌がテカリやすい原因はさまざまです。
皮脂量が多くなると毛穴が開きっぱなしになってしまい、そうなるとおでこや鼻など、顔が慢性的にテカリやすくなってしまいます。
さらに皮脂が増えることによって、その皮脂を分解してエサとしているアクネ菌などの表皮常在菌のバランスが乱れてしまうため、ニキビもできやすくなってしまいます。
紫外線、特にUVB波は、培養脂腺細胞にUBV照射実験において、皮脂量が増加したという研究報告があります。
皮脂の増加は、思春期での性ホルモンの変化によっても一時的に増加し、また女性の場合、生理周期によっても皮脂の増加がみられます。
肌がテカリやすい人は、皮脂の分泌量が増すような食生活をしている可能性があります。
揚げ物などの脂っこい料理や、甘いものを取りすぎると皮脂の分泌は多くなってしまいます。
肌のテカリが気になるからといって、1日に何度も洗顔したり、肌が乾燥しているのに保湿ケアを怠ったりしていると、肌は皮脂量を増やそうとしてしまい、それが肌がテカリやすいことにつながってしまいます。
ストレスも肌のテカリと関係があるとされていて、対人ストレスの影響により、ほおの皮脂分泌量が1.7倍にも増加したという研究報告もあります。
肌がテカリケアのポイント
肌のテカリ・脂性肌を改善するには、いかに肌に負担なく過剰な脂分をオフするかということが重要になってきます。
必要以上に皮脂を除去しようとすると、かえって肌にダメージを与えてしまったり、肌の乾燥のもとになってしまったり、逆効果になることすらあるので要注意です。

洗顔は1日に3回以上すべきではない
肌のテカリは、皮脂の過剰分泌が原因となっていて、まずは洗顔で肌を清潔に保つことが重要です。
古くなった皮脂は肌への刺激の原因となるので、まずは洗顔して肌を清潔に保つことは、とても大切です。
ただし、肌が乾燥する洗顔料を選んだり、脂っぽい肌をなんとかしようと1日に何度も洗ったり、あぶらとり紙を使いすぎるのはマイナスになるので注意が必要です。
洗い上がりに違和感のない、自分の肌に合う洗顔料をしっかり泡立てて使っていくと良いでしょう。
洗顔は、回数多くやればいいというものでなく、洗顔のやりすぎはかえって肌を乾燥してしまったりします。
皮脂の分泌量が多くなりがちな朝と夕方以降の2回にとどめと良いでしょう。