美肌を目指す場合、保湿などの肌への直接のスキンケアも大切ですが、外側からだけでなく体の内側からのケアも大切になってきます。
美肌美人は肉をよく食べる
美容・美肌というと野菜をたくさん食べて、ビタミンをたくさん摂ってというイメージがあります。
もちろん、野菜をたくさんとることは、食物繊維が多く摂れるので便秘解消にもなり、ビタミンCなどのビタミンをたっぷりと摂ることができるので、良いことです。
しかし、野菜が良いイメージなだけに、肉とか魚は美肌にとってはあまり良いイメージを持たない人もいます。
そのためか若い人の中には、美容のことも考えて肉食を敬遠する人もいるようです。
でも、美肌を目指すのであれば、肉や魚もきちんと摂ることが大切なのです。
美肌のために肉や魚を食べるのはなぜ?
私たちの肌に欠かせない栄養素といったら、まずはタンパク質をあげなくてはなりません。
なぜならば、表皮の一番外側にある角層は、その構成成分をみると約半分がケラチンというタンパク質からできています。
さらに、角層で水分を保つ働きがあるNMF(天然保湿因子)の半分はアミノ酸なのです。
肌の表面だけではありません。肌の奥にある真皮は、肌のハリや弾力に大きく影響していますが、肌のハリや弾力を生み出しているコラーゲンやエラスチンといったものもタンパク質の繊維からできています。
つまりアミノ酸は美肌において、いろいろな角度から必要であり役に立っています。
タンパク質を摂るんだったら大豆からでいいんじゃない?
さて、美肌を目指すにはタンパク質の摂取が大切だということですが、そうすると、肉や魚なんか食べなくたって、大豆や大豆製品をしっかり食べればいいんじゃない。大豆は大豆イソフラボンもあり、女性にはうれしい食材だし、大豆を食べていれば、肉や魚はあまり食べなくてもいいんじゃない。
こういった感じになってきてしまいますが、そんな簡単なものではありません。
同じタンパク質といっても、肉や魚と大豆とでは違うのです。
どこが違うのかというと、肉や魚は動物性タンパク質、大豆は植物性タンパク質です。
実は、動物性タンパク質の方が、植物性タンパク質に比べて必須アミノ酸のバランスが良いのです。
もちろん脂身を含んだ肉などを大量に食べれば、脂質過多になってしまい良くありませんが、たんぱく質は、肉・魚・卵・乳製品・大豆製品からバランス良く摂ることが大切です。
女性は1日に50gのタンパク質が必要
日本人の平均的体格の女性では、1日に50gのタンパク質が必要とされています。
これを、肉・魚・卵・乳製品・大豆製品からまんべんなく摂取しようとすると、必要量はこんな感じになります。
一つの目安として覚えておくと良いでしょう。
牛乳1本(200mL)・・・・ 6.9gのタンパク質
卵1個・・・・・・・・ 6.2gのタンパク質
鮭一切れ90g・・・・・・20.1gのタンパク質
牛バラ肉70g・・・・・・ 8.8gのタンパク質
納豆50g・・・・・・・・ 8.3gのタンパク質
これらを1日で食べて、摂取したタンパク質が合計50.3gになります。
牛乳1本、卵1個、納豆50g、これに加えて、鮭一切れ分に相当する魚、牛バラ肉70gに相当する肉が目安になります。